「最近、ヒット商品が少ないねえ」
今朝の日経産業新聞で目についた
■ 国際データ通信サービス 「大容量」「一括受注」に的
企業向け国際データ通信サービスが多様化してきた。NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は大容量回線サービスの地域を拡充。KDDIはアウトソーシング(外部委託)需要を取り込むため、英BTグループと合弁会社を設立する。いずれも「分散する開発拠点間で高品質、安全にデータ交換したい」「通信コストを削減したい」といった企業ニーズに照準を定めている。
という記事は、国内で大変だけど、外貨も稼がねば・・・という通信事業者の姿勢でしょうか。それとも一般消費者の稼ぎはどんどん目減りしているので、稼げる法人ユーザでがっちり、という線でしょうか。
AT&T 日本法人を拡充 来年4月までに60人採用
あたりの動きも要チェックですかね・・・
さて、KDDIとGoogle、VodafoneはソフトバンクになるからYahoo!という検索サイトとの提携にちょっとあせったのか
ドコモ、検索でMSNなど9サイトと連携
という発表がありました。まあ、ケータイでも便利に検索できるならいいのですが、これでどんどんパケット代が稼げるのか、いや定額制でそれほど変わらないのか、まあ
番号ポータビリティ開始後のキャリア変更、「他キャリアからau」の意見が顕著に
というのは、私も同じようだから・・・
今日はちょっとランダムなピックアップ。
「FTTH」が「ADSL」ユーザー数に急迫中
という急激な変化を見ていると
2005年度(平成17年度)電気通信事業分野における競争状況の評価
という総務省のレポートが陳腐化して見えてきますね。
まあ、こうした流れでちょっと先どまり感が出てきたADSL業者は
イー・アクセス、モバイルWiMAXの実証実験を東京23区内で開始
という新しい動きをビジネスにできるのでしょうか・・・
もっと上のレイヤーでは
NTT、レゾナントとぷららをNTT Com子会社に。ISP事業もNTT Comへ移管
というのは前から言われていた動きですし、驚くことではないのですが、現場は大変だろうな・・・と思います。
以前に「そんなにNTTを目の敵にしなくても・・・」というようなコメントを頂いたこともあるのですが、目の敵ではなく、単にもっときちんとしたビジネスモデルを見せてほしいわけです。どうしても巨大企業になると、あるビジネスセグメントだけの収支は見えなくなってきます。これがDoCoMoまで含めたらどうなるのでしょう?
KDDIは固定とケータイは分けて決算を見せているので、固定はちょっとね、という部分がよく見えます。
NTTは売上は見えるのですが、ソフトバンクやKDDIが槍玉にあげる設備投資の部分があまりきれいに見えない。
アメリカは、SECなり他のチェック機構があるので、何で儲けて何にお金をかけて、という部分は透明ですね。
ある部分、アメリカをよく引き合いに出す総務省が、そうした部分ではグレイになっていく、というのが、日本で税金を払っている身としては納得いかないのですけど、そんなこと考えるのは特別ですかね・・・
日本のIPTVとケータイ網融合を加速させる条件
という記事の中に
業界の「最近、ヒット商品が少ないねえ」というため息
という状況なので、余計にこんなこと考えてしますのかもしれませんが。