三連休明け、でも梅雨明けは遠く思える東京の大雨 (涙)

IP懇談会が報告書案,NTTのNGN接続ルールを検討する場を設置へ
にも概要が掲載されていますが、先週金曜日に総務省
IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会(第9回)
を発表しました。2010年を目処に報告書を作成する、最終案の発表です。
このPowerPointからいくつか気になるポイントを。

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接続政策に関する基本的視点

接続ルール整備による競争促進効果
1.地域通信市場、とりわけ加入者回線市場における競争促進
・例えば、DSLに係るメタル加入者回線のアンバンドル化・コロケーションルールの整備
2.アンバンドル・コロケーションの整備による、NTT東西と競争事業者による設備競争の範囲の拡大
3.接続料の適正化・低廉化を通じた通信サービス全般の低廉化
4.接続ルールの策定と運用の有機的連携
・電気通信事業紛争処理委員会の設立(01年11月)
5.接続ルール策定における透明性の確保・関係事業者の挙証責任の明確化

競争事業者等から要望がある事項等について、早急に検討に着手し、速やかに結論。

コロケーションルールの見直し
NTT東西の局舎におけるコロケーション
■中継ダークファイバに係るWDM装置の設置等を検討。
■局舎スペースや電源設備等のコロケーションリソースについても、NTT東西に不合理な負担が生じないことを前提に検討。

電柱におけるコロケーション
■電柱上に接続箇所が追加された場合、コロケーションルールの整備が必要。
■その際、電柱使用料については、例えば、光引込線の接続料の算定に用いられている1芯当たりの料金を基礎として設定することが適当。

宅内配線工事に関するルール整備
NTT東西は、引込線敷設工事と宅内配線工事を一体的に実施可能であるのに対し、競争事業者は、2回に分けて実施せざるを得ない。
■NTT東西が接続事業者に代わって工事を行う場合の条件をルール化することが適当。

回線名義人情報に関する取扱い
■ NTT東西の電話サービスに重畳してADSLサービスを提供しようとする場合等において、NTT東西の電話サービスの契約者(回線名義人)が不明なため、ADSLサービスの契約等を締結できないケースあり。
■競争事業者側で入力した回線名義人の正誤を自動的に判定するシステムの運用の改善等が必要

報告書(案)のポイント
電話網(PSTN)からIP網への移行過程を踏まえ、2010年代初頭までの競争ルールの在り方について包括的なロードマップを提示。
(基本的考え方)
■設備競争(facility based competition)とサービス競争(service based competition)の双方を推進。
(設備競争の促進)
■NTT東西等の線路敷設基盤の開放、新しい無線アクセス技術の導入等を推進。
(サービス競争の促進