ワンセグケータイは買いですか?

今朝の日経産業新聞には大きな「ワンセグ」特集。
電車の中でテレビを楽しむ、という部分が少ない私としてはあまり触れなかった話題なのだが、

特集記事もどんどん出てきているので、ちょっとまとめて。

シリーズ(1) 開始目前「ワンセグ」って、何がすごいの?

カメラに、音楽、電子マネーと多機能化にひた走ってきた携帯電話各社だが、実はワンセグ機能があらゆる携帯電話に標準装備されるかどうかは今のところ、はっきりしていない。携帯電話会社の収益源は通話料とデータ通信料、それにデータ通信で送るコンテンツからの収入だ。ワンセグは地デジのアンテナから放送波で送られるため、携帯電話会社にはお金が落ちない。ワンセグ携帯をいくら売っても、みんながテレビ番組ばかり見て、通話や携帯コンテンツの利用が減っては元も子もないのだ。とはいえ、ワンセグ携帯の品揃えが悪く、他社に契約者を取られても困るわけで、携帯各社には悩ましいところ。携帯各社のスタンスがはっきりしてくるのは、放送開始後にワンセグが視聴者の支持をどのくらい集めるかが見えてからとなりそうだ。


ケータイ側からの見方としてよくまとまっていますね。一方

本放送間近、電車でTV 試して分かった課題 ワンセグ: その1

の中の


こうした比較的厳しい環境で実際にワンセグ機でテレビを見ていると1つ明らかなことがある。それは、番組に魅力がないと見ていられないということだ。通常の固定受信以上にそれは顕著になる。常時リモコンを握りしめているようなもので、選局にかかる時間も気にならないのでザッピングも簡単だ。このような悪条件を押してまで見たいものは強いコンテンツだ。
 逆に言えば、コンテンツが強ければ視聴している環境の条件は関係ないとも言える。ニュースやスポーツなどはある程度普遍的な強さがあるが、ドラマや映画など、これまではケータイでは見ないだろうと門前払い扱いされていたものが意外に集中して楽しめる。


このあたりは、iTunes Music Storeでドラマを売っている米国事情と共通する部分がありますね。

でもワンセグでなくても


ファンダンゴ、携帯でお笑いライブを配信
 吉本興業系のコンテンツ制作・配信会社ファンダンゴは携帯電話向けサイト「吉本タレント図鑑」で人気お笑いタレントのライブなどのストリーミング(逐次再生)配信を始めた。ドワンゴから技術提供を受け、パケット通信を利用して動画を配信する「パケラジ」の技術を利用する。
 インターネット経由で携帯端末に専用ソフトを取り込み、番組放送中にソフトを起動すれば簡単に動画コンテンツが視聴できる。東京・渋谷にオープンした「ヨシモト∞(無限大)ホール」で開催されるライブを毎日5時間生中継し、新たな利用者を取り込む狙い。
[3月28日/日経産業新聞]


というサービスや

エイベックス、USENと3G携帯向け動画配信システムを共同開発

というものを利用する手もありますから、これからどんどん新しい3Gケータイ端末が出てくるのでしょうね。

さてこんな流れで モバイルGyaO も始めているUSENに本格的に買収されるかもしれないライブドアを擁護する記事を見つけました。

ライブドア事件に学ぶネット企業の本質

うーん、私はきっぱり disagree ですね。Livedoor の技術力はあれほどの資産を生む錬金術のベースではなかったと思いますから。そういう意味で

YahooはメディアでGoogleはテクノロジー

というブログに共感します。

さて、その Google

グーグル社員がワイヤレス関連の特許を申請--内容が明らかに

うーん。サンフランシスコの無線LAN計画もこんな感じで進めていく可能性についてはまだ発表されていませんが、面白いですよね。

さて、無線LANといえば

NTTドコモ、モバイルWiMAX実証実験免許を申請

という発表がありましたね。総務省の先日の発表はこれを前提にしたのか? と勘ぐりたくなるタイミングですが。

総務省NTTグループばかりに肩入れせずにもう少しがんばりましょうよ。

世界ITランキングで米国が首位奪回、日本はトップ10から脱落

という不名誉なニュースのネタになった

The US regains first position in the rankings of the World Economic Forum's Global

Information Technology Report 2005-2006


には日本の動きはほとんど書かれていませんものね・・・