日本にディズニーケータイが出現するのはいつ?
今朝、うすらぼんやりとした頭でJ-Waveのニュースを聞いていたら、
KDDIがラジオ番組や英会話など、約600の音声コンテンツをauの携帯電話向けに13日からスタート
という話。うーん、なんじゃらほい、と思って会社でニュースをチェックしたら
auでも「ポッドキャスト」、3G携帯向け音声コンテンツ配信を開始
ということで詳しくは
音声コンテンツ「EZトークコレクション」の提供について
というKDDIのページを見る方が正確ですが、その中身は
音声コンテンツ「EZトークコレクション」の提供について〈別紙〉
にあるようにラジオ中心なのですが、しゃべりだけなのか、それともどんどん進化していくのか興味がありますね。だって、
・音楽 うたキャス KDDI株式会社&NeDIC
というのは音楽部分の割合が気になるし、
・どこでもUSEN 株式会社USEN
でしゃべりだけはありえないでしょう。
そのうち、通信制限のためにNTT DoCoMoにしか出していない「モバイルGyaO」ですが、auのこのサービスにも進出するのでしょうか?
でも動画とか音楽の配信ってまだまだそんなに自由にならないでしょ? という状況はいい加減に変わるのでしょうか?
TV番組のネット配信、手続き「有線」並みに――知財本部
政府の知的財産戦略本部(本部長・小泉純一郎首相)は5日、有識者本部員会合を開き、6月にまとめる「知的財産推進計画2006」の内容を協議した。インターネットでのテレビ番組配信について、出演者らから得る許諾などの手続きを有線放送並みに簡素化することで一致。音楽や映像の複製は利用者の利便性を損なわない方向で防止策を検討することにした。
テレビ番組のネット配信には、出演者などすべての関係者の事前許諾が必要。同本部の有識者は、ネット配信を有線放送と同等に扱い、放送後に著作権料を支払う仕組みに変える方向だ。著作権法の改正を急ぐよう関係省庁に促す。11年の地上デジタル放送全面移行を控え、通信基盤を活用した「ネット放送」の実施を容易にする狙いだ。
[2006年4月6日/日本経済新聞 朝刊]
IPマルチキャスト放送の是非を著作権関連団体や放送事業者が議論
を読むとそんなに簡単な話ではないようで・・・まあ、
IPマルチキャストが「放送」になる日
というコラムがさっそく掲載されていますから、またじっくり読みますか。
さて、ケータイの話に戻って、先日のソフトバンクに続いて
イー・モバイル、約3,500億円を調達
というニュース。日本ってお金持ちなんですね・・・
本題に戻って日経掲載分にちょっとひっかかる文が出ていたので、こちらをピックアップ。
「3500億円で端末、ネットワークを供給できる」・イー・アクセスの千本会長
携帯電話事業で新規参入するイー・モバイルは5日、設備投資資金として2200億円を金融機関から借り入れると発表した。みずほ銀行などからシンジケートローン(協調融資)で最長7年借り入れる。千本倖生イー・アクセス会長兼イー・モバイル会長は同日都内で会見し、ボーダフォン日本法人を買収したソフトバンクなどを引き合いに出しながら、イー・モバイルの新規参入の有望性を強調した。記者団との主なやり取りは以下の通り。
■6カ月前から周到に準備
「6カ月前から周到に準備してきた。これだけの額が集まると確信を持ったのは1カ月前くらいだ。ゼロ金利のときに資金調達できた。大変ありがたいタイミングだ。(私の)経営能力が評価された。日本のファイナンスの能力が国際化してきた証拠だ」
「3500億円で端末、ネットワークを供給できると見ている。ネットワークを作り出す前に財布を準備できたのは、新規事業者としては大きなメリットになる。KDDIが今苦戦しているのは固定系だ。NTTグループでも伸びていくのはNTTドコモだけ。今後は携帯電話事業が伸びていくと見ている」
■ソフトバンクのボーダフォン日本法人買収は「得策とは限らない」
「新規参入は2社だと思っていたが、1社になった。英国を見ていても事業者は4社。4社のプレーヤーはリーズナブルでちょうど良い。ソフトバンクはボーダフォン日本法人の買収で、1500万人の顧客を買ったという。事業者を買収すれば、確かに時間を買える。確実にネットワークができる。新しい技術でまっさらなところからやれば、時間はかかる。だが、PHSでもそうだったが、1年でデータ、2年で音声サービスはできる」
「ボーダフォン日本法人が持つ1500万人の顧客の8割5分は第二世代。KDDIは9割が第三世代。ドコモで5割だ。番号継続制度に移行したとき、ボーダフォン日本法人にとって本当に価値があるのは150万人の第三世代利用者だ。そこから利用者をいかに逃がさないかが問われてくるだろう」
「孫さんのことだから面白い戦略をとると思う。しかし、ボーダフォンのネットワークは日本の中で最も貧弱だ。孫さんはこれからネットワークを作らなければならない。ボーダフォンと手を結んでからファイナンスをやっていくのも大変だ」
[2006年4月5日/IT PLUS]
「ソフトバンクはボーダフォン日本法人の買収で、1500万人の顧客を買ったという。事業者を買収すれば、確かに時間を買える。確実にネットワークができる。新しい技術でまっさらなところからやれば、時間はかかる。だが、PHSでもそうだったが、1年でデータ、2年で音声サービスはできる」
というコメントは通信事業者として生きてきた自信でしょうか。顧客もそうだけど、人材を買ったという気が私はしますね。まあ、孫さんの体制でどのくらい有能な社員が残るかは今後の課題でしょうけども。
さて、米国ではこんな動き
米ディズニーが通信本格参入、家族向けの携帯電話
【ロサンゼルス=猪瀬聖】米ウォルト・ディズニーは5日、子供のいる家庭を対象とした携帯電話サービス「ディズニー・モバイル」の提供を6月から始めると発表した。全地球測位システム(GPS)を使って子供の居場所を確認したり、通話料金が予定額を超えた場合、使用を制限する操作ができる。成長の見込める子供市場を通じて携帯電話事業に本格参入し、モバイル・コンテンツ(情報の内容)事業の強化につなげる。
販売対象は主に15歳以下の子供のいる親を想定している。ディズニー・キャラクターのコンテンツを配信するなど、娯楽機能でも他社と差別化する。例えばディズニー傘下の子供向けラジオ局ラジオ・ディズニーや、ディズニーのインターネットのサイトに接続し、音楽や画像を取り込める。
ウォルト・ディズニーは米携帯大手スプリント・ネクステルの回線を借り受け、通話やコンテンツ配信のサービスを提供する。電話機は韓国のLG電子とパンテックグループ製を採用。事前の調査で大人と同じデザインを好む子供が多かったため、ディズニー・キャラクターをかたどったような特別の形状の機種は発売しない。
ディズニーは昨年10月、アップルコンピュータの携帯音楽再生機「iPod」向けにテレビドラマの提供を始めるなど、モバイル・コンテンツ事業の強化に乗り出している。今年2月には傘下のスポーツ専門CATV(ケーブルテレビ)局ESPNが、大リーグ情報などスポーツ・コンテンツを充実させた携帯電話サービス「モバイル・ESPN」を立ち上げている。
さすが、ディズニーは商売上手。日本だったら子供向けではなく、大人も楽しめるバージョンも作った方がいいでしょうけどね。