ケータイ+固定=セキュリティの落とし穴?

今朝の日経新聞
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携帯電話の参入、12年ぶり受け入れへ・総務省方針
 総務省は携帯電話サービス市場への新規参入を12年ぶりに認める方針を固めた。同省は現在、公共業務用に利用している周波数帯域を年内をメドに第3世代携帯向けに割り当てる計画で、その事業者選定で新規参入者を優先する。ソフトバンクイー・アクセスなどを軸に選定が進む見通し。2006年度中にも新規事業者によるサービス提供が始まる。
 国内の携帯電話市場はNTTドコモ、「au」ブランドのKDDIボーダフォンKDDI傘下のツーカーの4社・3グループ体制。総務省は新規参入を認めることで競争を促進、料金の値下げやサービスの向上につなげる狙いだ。
 総務省は従来の通信方式を使う1.7ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯と「TDD」と呼ばれる新方式を使う2.0ギガヘルツ帯を新たに携帯電話向けに開放する。週内にも、割り当てを希望する事業者の応募基準などを定める免許方針案を公表。その中で、選定の際に新規参入者を「優先する」と明記する。
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さて、ここで俄然、やる気を見せる、というか投資の有効活用を図ろうとしているイーアクセスの動きが要チェック。
イー・アクセス、T-com/TOKAIとモバイルブロードバンド事業を共同検討
イー・アクセスとニフティ、モバイル事業のMVNO共同検討について合意
イー・アクセス、WiMAXでHSPDAを補完する構想

来年2006年といえば、ケータイの番号ポータビリティ制度が動き出す年。
携帯の番号ポータビリティ,手数料千円以下ならNTTドコモとauのシェア逆転の可能性も
という調査結果が今週初めに出されていましたが、ADSLもケータイもつながっていく固定通信と移動体が融合したいわゆるFixed Mobile Convergence(FMC)を目指して、その戦略を発表しているKDDIを追随するのてしょうね。
今朝の日経新聞にも具体的な動きが出ていましたね。
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KDDI、携帯・固定セットで安く
 KDDIは今秋から国内通信業界で初めて、携帯電話と固定電話サービスのセット販売を始める。両方のサービスを契約する顧客に料金割引を適用、家族ユーザーの囲い込みを狙う。同社は1社で携帯と固定の両サービスを手掛ける国内唯一の企業。低価格化が進む通信サービスの料金競争が一段と激化しそうだ。
 セット販売するのは、同社の携帯電話サービス「au」と、割安固定電話サービス「メタルプラス」、光ファイバー通信サービス「光プラス」など。
 例えばauとメタルプラスの両サービスを契約するユーザーには、auの料金を一定額割り引く方針。割引額は今後詰める。複数のau携帯電話を利用している家庭に対しては、さらに料金割引などで優遇することも検討している。
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ちょっと前にも書きましたが、
】「もうすぐADSLの時代は終わる」,NTT東の古賀常務がアピール
NTT東のBフレッツが100万突破,ISPユーザーもFTTHに急シフト
というNTTの動きをみていれば、ADSLの将来は今までのように明るくは見えないですからね。

MVNO という形にすれば、自分達では考え付かないビジネスモデルで回線活用ができる。さて、問題は、固定とケータイがつながったときに、個人認証という意味で強みがあったケータイがその強みを継続できるかどうか、というところ。
個人情報大量流出事件の容疑者を直撃インタビュー
のシリーズを読んでいると、どこでもつながる、ということは、どこにも落とし穴ということになりかねないですからね。