次世代カーナビはケータイか

オランダの欧州最大級の売上を誇るCD-ROMベースのPC用カーナビキットのメーカーRoute 66が、最新型携帯電話の強力なパワーを利用して、PCや携帯通信ネットワークの助けを一切借りない世界初のルート検索サービスを立ち上げようとしている。最新型の携帯電話機に挿入できる小さなメモリカードに、全国の道路地図と必要なナビゲーションソフトを搭載して販売するとしている。
 このソフトはNokiaSamsungSiemens、Sendo製の最新型携帯電話(奨励金適用前で400〜500ユーロ)に対応する。価格399ユーロで提供されるRoute 66の新製品パッケージにはGPSモジュールが含まれる。また利用者はオプションで無料の交通情報を受信でき、ルート検索ソフトはこれを利用して交通渋滞を回避できる。
 また5月28日には、フランスの携帯電話キャリアOrangeが、価格499ユーロのルート検索サービスを立ち上げた。このサービスでは指定場所への方向指示を無線で携帯電話に送信し、電話機に格納された地図とは連動しない。
 スウェーデンのWayFinderからは、特定の携帯電話ネットワークに依存しない似たようなパッケージが提供されている。

 日本では、自動販売機に無線LANのアクセス・ポイントを設置するというビジネスが始まる。自販機の設置・管理をするタケショウという会社がとりあえず50台で始める。
これがうまく行けば、自動車とか動くものにも情報が配信できるし。

 イー・アクセスがいよいよ TD-SCDMA (MC) 実験局本免許を取ったらしいけど、このサービスを提供する Navini Networks の基地局のエリア半径は48kmまで可能で、アメリカではプロトコルを調整して70kmでのサービスを行った経験もあるという。TD-CDMA方式は半径7km程度ということなので、TD-SCDMA(MC)とTD-CDMAでは1基地局のカバーエリアには面積的に50倍近い開きがあることになる。基地局あたりのカバーエリアが広ければ、人口密集地以外での導入コストが引き下げられるため、エリアの拡大はしやすそうだ。ちなみに Navini は WiMAX Forumにも参加している。イー・アクセスの千本さんはNTT時代、固定網ではなく移動網の研究をしていたらしいので、この分野を推し進めたいのでしょうか。ところで、DDI Pocketはどうなるのでしょうか。。。