明日からしばらくお休みします

今朝、日経産業新聞を広げたら

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電話番号・メールアドレス、1台で2つ使い分け
 NTTドコモは23日、夏のボーナス商戦向けの新製品「904i」シリーズ5機種を発表した。昨年10月に番号継続制度が始まり、ちょうど半年。顧客獲得競争の第1ラウンドは制度開始前から端末やテレビCMなどで大攻勢をかけたauの一人勝ちに終わった。ドコモは新しい端末やサービスで第2ラウンドでの巻き返しを狙う。
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という記事がドンっと目に飛び込んできました。

1端末で2回線――“MNP敗者”反撃の「ドコモ2.0」
と別のメディアにも書かれていて大変ですね。

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2in1は、1台で2回線分の契約ができるプランだ。電話番号、メールアドレスをそれぞれ2つ持つことができ、電話帳などのデータも電話番号ごとに切り替えて利用できる。

 仕事用とプライベート用で回線を使い分けたいビジネスパーソンや、宅急便のあて名など第三者に見られる可能性がある書類には、普段使っている番号とは違う“公開してもいい番号”を入れたい、という女性ユーザーなどの2台目需要に対応する。

 「他社の白いプランにぶつけてみた」と夏野氏が語る通り、価格はソフトバンクの「ホワイトプラン」(月額980円・税込み)を意識し、ホワイトプランよりも35円安い月額945円(税込み)に設定した。1端末で2回線分の契約となるため、契約数の上積みにも貢献する。

 「ネットワークと端末をシンクロさせる必要があるこの機能は他社はなかなかまねできないと思う。少なくとも1〜2カ月では無理だろう。結構、自信あります」
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と書いているのは、IT Mediaの女性記者。一方、日経で男性コラムニストが
2in1という「裏技」と「垂直統合モデル」で始まるドコモの逆襲
の中で
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2in1を契約すると電話番号とメールアドレスを2つずつ所有できるので、1つはプライベート用、もう一つは仕事用といった使い分けが可能だ。特にF904iでは、特定の人に関する情報を非表示にすることが可能な「プライバシーモード」を搭載。「浮気ケータイ」という愛称が付いてもおかしくないくらいの、一部の人にはありがたい機能だ。

しかも、2つめの番号はMNPによる転入(ポートイン)の対象になっている。これにより、すでにNTTドコモの携帯電話を所有しつつ、auソフトバンクモバイルの携帯電話を所有している「2台持ち」のユーザーは、すべての電話番号をNTTドコモに集約できるのだ。月額945円というのも、ソフトバンクの「ホワイトプラン」を意識した値付けだ。

他社よりも大幅に発表時期を早め、2in1という新規契約数獲得の「裏技」を投入してきたNTTドコモ。連休明けには残りの2社も夏モデルを発表すると見られている。飛び道具の投入により、NTTドコモが息を吹き返すことができるのか。三つどもえの戦いの行方に注目していきたい。
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とかなり本音ベースかな?

まあ、
3.1インチワンセグ、3インチWVGA+HSDPA、タッチパッド、体感ゲーム、スリム&小型──ドコモ夏モデル発表
というラインアップにその気になるのは、15〜29歳の男性でしょうか?

そんな男性に対するケータイ利用調査結果が
15〜29歳の過半数が「暇なときは携帯電話でメールを利用」、「テレビ視聴」に迫る
と発表されました。

この春は、新作ドラマが不調だという記事も目にしますし、
視聴率ランキング
を見ても、ぱっとしない感じはしますよね。

テレビといえば、私は今年もまた Amerian Idol を見ています。
この番組がアメリカのケータイ会社 Cingular に与えた影響は大きい! という話を昨年も書いた気がしますが
AT&T reaps big profits from 'American Idol'
を読むと、
「iPhone」のCingular、15日よりブランド名を「AT&T」に変更
といいつつ、にんまりしているAT&Tの経営陣が想像できますね。

話は戻って
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第3世代携帯、海外展開を軸に・総務相懇の最終報告
 菅義偉総務相が日本の情報通信産業の国際競争力を高めるために昨年10月に立ち上げた「ICT(情報通信技術)国際競争力懇談会」は23日、最終報告書をまとめた。2011年度をメドに情報通信分野の国内総生産(GDP)を2004年度(62兆円)に比べ倍増にする目標を掲げた。第三世代の携帯電話などの海外展開を進めることなどが施策の柱だ。

 携帯電話端末の国際市場はフィンランドノキアや米モトローラなど海外4社だけで4分の3を占めており、日本の携帯メーカーをすべて合計しても1割程度。総務省は携帯の部品では競争力があっても、端末は出遅れているとみている。
[2007年4月24日/日本経済新聞 朝刊]
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と今朝の日経に書かれていますが、日本のケータイメーカーは日本のキャリアのわがままに付き合ってナンボ! という世界に生きていますからね。どうでしょ?

ちょっと視点を変えて
“囚人のジレンマ”で考える、ソフトバンクモバイルの価格戦略
てな記事も見つけましたが、じゃあ、このドコモの戦略はどう分析されるのでしょう?