「Market Incentive」という言葉にドキッ

昨日のフォローから。

WBC の試合経過は職場でチェック?「MSN 産経ニュース」へのアクセスは通常の1.6倍に
とやっぱりWBCはすごくみんなの興味を引いたのですね。

実際、私もお昼と3時の休憩にネットで結果をチェックしましたからね。

さて、その一方で
オーマイニュース、市民記者ニュースサイトを4月24日で完全閉鎖
というニュース。もうニュースサイトとしてはあきらめる、という報道があったのですが、完全閉鎖というのは情けないですね。

市民記者にどこまで恩恵があったのかはわからないので何ともなのですが、私は何回か読んだことはあります。でも市民記者になる気持ちは全然ありませんでした。フルタイムで仕事をしていることもあるのですが、このエントリーのタイトルからも推察できるように、その記事を書くことが自分にとって何? という部分がわからなかったから。
まあ、毎朝、趣味で撮っている花の写真を投稿すればいい、というのであれば、やったのかもしれませんが、「記者」であれば、気楽なブログのようなことはかけないですよね。ちゃんとその花のことを調べるとか、その場所のことを調べるとか。そこまでするのはかなり手間がかかるのでやりたくない、というのが本音。

実はこのタイトルは、昨日傍聴したある会合で経済の大学教授のコメントの中にあったものです。

復活なるか日本のIT戦略
という記事はとても参考になる記事なのですが、言葉によるマーケティングではなく、IT関連が進めば何が得? という部分をうまく打ち出せていない現状を感じますね。はい、私は「総務省オタク」かもしれませんが、本当にあの人達は、ある意味、大学の先生とグルになって、もっともらしいことを言っているけど、所詮、「いや、そこは官指導だといろいろ問題があるかもしれないので」とか言って、民間に押し付けるのです。

NTT東、次世代ネットに750億円 09年度の投資
 NTT東日本は安定した高速通信が可能な基幹通信網「次世代ネットワーク(NGN)」を拡大する。2009年度はNGN関連に08年度比15%増の750億円と過去最大の設備投資を実施。従来計画を1年前倒しして09年度内に光ファイバー通信の提供地域全域でNGNが利用できるようにする。NGN専用のサービス開発も進め、伸びが鈍化している光回線の需要を喚起する。
 NTT東は08年3月に首都圏の一部地域でNGNを商用化し、「フレッツ光ネクスト」の名称で従来の「フレッツ光」と同額でサービスを開始。フレッツ光ネクストの対象は現在17都道県の県庁所在地などに広がっている。設備投資を増やすことで09年度は各都道県の主な市町村にも拡大。同年度末に提供地域の広さを示すエリアカバー率を現在の約70%から、フレッツ光と同じ90%超に引き上げる。

という記事を今朝の日経オンラインで見つけました。でもね、

NGN認知、3割未満 通信ツール利用動向調査
 調査会社の矢野経済研究所(東京・中野)は、業務に使う通信ツールの利用動向調査をまとめた。IT(情報技術)関連キーワードで認知度を調べたところ、記憶装置なしパソコン「シンクライアント」の内容まで把握している比率は48%だったが、NGN(次世代ネットワーク)は26%にとどまった。通信事業者やシステム会社は利用企業への認知度向上を図る必要があるとみている。
 企業の社内通信網構築などに関する決済権者884人を対象に今年9月調査した。
[2008年12月4日/日経産業新聞]

という状況がちっとも改善されているとは思えないので、もう少し別のことを考えません? と言いたくなりますね。年末の土木工事じゃないんだから、予算消化しなければ次の年が無いので投資、なんて悠長なことをしている場合でもないでしょう。

でもそれはそれ、官庁は余分なことはしたくない、という部分もどうかと・・・