ネット流通はお金がかかる

今朝、J-Waveで、日経のこんな記事が話題になっていました。

米ユーチューブ、英で一部音楽ビデオ配信停止 権利団体と対立
 【シリコンバレー=田中暁人】米グーグル傘下で動画共有サイト最大手のユーチューブは9日、英国で一部音楽ビデオのインターネット配信を停止すると発表した。著作権利用料などを巡り、英国の権利団体「PRS・フォー・ミュージック」と対立しているため。契約条件に合意するまで、レコード会社から利用許諾を受けた音楽ビデオの配信を停止する。
 ユーチューブはこれまで、レコード各社と提携関係を結んだ上で、PRSにライセンス料を支払って音楽ビデオを配信してきた。契約更新に際し、PRSが「ひどく高額なライセンス料」(ユーチューブ)を要求してきたという。PRSは同日、「(配信停止を決めた)グーグルの行動に失望した」とするコメントを発表した。

まあ、著作権団体は、そのネット・ビジネスがいくら儲けているからいくらもらう、という話ではなく、いくら取れるかという部分で請求しますからね。Googleがお金持ちでも、YouTubeとしての稼ぎはものすごいものではないのですから、普通の企業としてはとってもまともな判断。でもユーザとしては反発するでしょうけども・・・

一方、日本では
JASRACら「著作権情報集中処理機構」設立、音楽ネット配信の権利処理簡便に
という動きがあり、finger printなどで処理をする、というような記事が日経産業新聞にも出ていました。それはやり方としては正しいけれど、これからのシステム構築と膨大な登録作業まで含めたお金を著作権にのせるのだろうか・・・そしたら、今回のYouTubeと同じような話にならないかしら。

一時期、ネットラジオというものがアメリカで流行りましたが、この著作権が支払えなくてどんどん潰れていきました。だから、YouTubeとかに飛びついた、という見方もできますからね。

どうでしょ・・・これが正しいネット流通ですか?