しがらみばかりじゃ前に進めないし

先週のエントリーに関連した記事が今朝の日経新聞に掲載されていたようです。+++++ ネット渋滞解消へ対策、米大手が「定額使い放題」見直し 動画利用の急増でインターネットの通信速度が下がる「ネットの渋滞問題」に対応するため米国の大手事業者が接続料金体系の見直しに動き始めた。頻繁に動画などをやり取りする一部利用者が通信回線を実質独占する現状に対応、通信量に応じて費用を負担させる新方式を試験導入する。日本でもネット渋滞は深刻で「一定額を払えば使い放題」が売り物だった事業モデルの見直しが広がる可能性も出てきた。料金体系の見直しに乗り出したのはネット接続事業を兼営する米CATV最大手のコムキャストと同2位のタイムワーナー・ケーブル。送受信した電子メールや動画などのデータ量を計算、これが一定量を超えた場合に超過量に応じて追加料金を徴収する「従量課金」方式を一部採用する。[2008年9月8日/日本経済新聞 朝刊]+++++ また、このComcastに関しては Comcast,連邦通信委員会の判断に異議を申し立て--BitTorrentのブロック行為 という動きもあったようです。これは Comcast: FCC Had No Right to Interfere あたりの記事を翻訳したものでしょうか。さて、帯域のクッキーモンスターP2Pだけではなく、動画配信も同じこと。日本では インプレッションは前月比10.9%増 ニコニコ動画GyaOが媒体上位に登場 という書き方もされてきましたが、やはり YouTubeの視聴率は高いもの。そのYouTubeもあまり適法ではない動画が人気があるようですよね。YouTubeの違法コンテンツ,著作権者は削除よりも収入を選択 ということで、割り切って対応ができればよいのでしょうが、日本の著作権者はなかなか難しいかも。。。先週の日経産業新聞に +++++ ■ NHK、番組ネット配信を先導 IT企業と連携 NHKは4日、2009年2月から始める新しいテレビ国際放送を担う新会社に米マイクロソフトなど15社が出資すると発表した。筆頭株主NHKは、日本の情報発信強化へ国内外資本の後ろ盾を獲得。同時に、テレビ番組をインターネットで配信するための技術開発を主導するお墨付きを得たとも言える。テレビ局が通信と連携するための技術開発は、しがらみが比較的少ない国際放送分野で先行する可能性がある。+++++ という記事が出ていて NHK「国際放送」、MSなど出資...ネット配信と組み合わせ という記事にもなっていましたが、日本でのしがらみってどうなんでしょうね。今朝の日経産業新聞に +++++ ■ 民放、番組企画売り込み拡大 バラエティー「ネタ」輸出 広告収入が伸び悩む民放各局が、番組の企画(フォーマット)の輸出拡大に動いている。照準は「ネタ枯れ」が目立つ欧米市場だ。もっとも世界を舞台に海千山千の業界人たちと渡り合って有利な条件を引き出すのは容易ではない。各局は現地のインサイダーを活用したり、販売形態を多様化しながら、ノウハウを積み重ねている。+++++ という記事が出ていました。しがらみではなく、どんどん稼げるところで稼ぐ、というのは正当なやり方ですよね。