セキュリティは行過ぎても駄目だけど、ゆるゆるだと・・・

フィルタリングの普及に向けたアクションプランを6団体が発表
という話は、まあまともな話なのですが、だからと言って、子供向けだけでいいのか・・・というのが私の疑問。

会社宛ての“エロスパム”、対処しないとセクハラに?
という記事とか
「スパム送信元」としてさらし者になった大企業
という記事からもわかるように、企業はセキュリテイ対策をすることも当然。そして、危ないサイトにつながらないことが第一。
でも、友人の会社はこのあたりが厳しくて、ブログとかISPサイトにもつながらないらしいので、かなり難しいところからもしれませんが。

「知財推進計画2007」正式決定、ファイル交換ソフトからの複製禁止など
は当たり前の気がするけれど、先日の日経オンラインに出ていた記事には???

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国税庁の公売サイト、著作権法違反?――文化庁が指摘
 税金滞納者からの差し押さえ品をもとに、国税庁が6月から入札を始めるネットオークションを巡り、文化庁が「著作権法違反の疑いがある」と指摘していることが分かった。洋画家で文化功労者の故東郷青児氏の作品などが既にサイトで紹介されているが、国税庁著作権者から許諾を得ていない。国税庁は「権利者の不利益ではない」とするが、入札を控え同庁の対応が注目を集めそうだ。

 国税庁のオークションは、全国の国税局と税務署が税金滞納者から差し押さえた財産を公売する。5月半ばからヤフーが運営するオークションサイトで参加受け付けを始め、美術品や宝飾品の写真が掲載されている。

 このうち故東郷氏や、洋画家の故山本彪一氏の絵画など約70点は、著作権法上保護されるべき著作物にあたる。絵画などの著作物を不特定多数の人が閲覧可能なサイトに掲載する行為は「公衆送信」とされ、権利者の許諾が必要だ。

 しかし、国税庁は「写真掲載が権利者に具体的不利益をもたらすとは考えにくい。許諾を取る必要はないと考えている」(徴収課)と主張。「絵画の写真は斜めから撮影するなど、作品そのままの構図ではない」として、サイトからの複製抑止への配慮を強調する。
[2007年5月31日/日本経済新聞 朝刊]
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以前、知り合いが結構有名な文化財を管理する立場にあって、何かのサイトのテストにその写真を掲載したら文化庁から速攻でクレームが来たらしい。もちろん事情を話したらOKが取れたみたいだけど。
でもそんなに神経質な文化庁が、著作権をもっと取り締まることってできないのかしらん。

ところで、
スパム対策法で初の逮捕者は「最悪級」――迷惑メールの歯止めとなるか
という記事もあったけれど、日本には何故、こんな思い切った対策法が出てこないのでしょうかね。

電気通信事業者における大量通信等への対処と通信の秘密に関するガイドラインの
策定について

という発表もあったけれど、「ガイドライン」なんで、何かあったらやっぱり総務省にネゴするしか正当性は保てない、というのが、その道の方の見方なんだそうな・・・