PLC製品は無線LANの市場を食うのか?

今朝の日経産業新聞に大きく
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松下電器産業、専用アダプター来月発売、電力線通信「標準」狙う
 松下電器産業は13日、家庭内のコンセントから手軽に高速インターネットに接続できる電力線通信(PLC)用のアダプターを12月9日に発売すると発表した。PLCはLAN(構内情報通信網)に代わる家庭内ネットワークとして注目され、日本でも10月に解禁された。松下はテレビなどデジタル家電に組み込む自社規格のモジュールも開発、この分野のデファクトスタンダード(事実上の標準)を握る考えだ。
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という記事。
松下電器、国内初のPLCアダプターを12月9日に発売――実売価格は2万円前後

購入後すぐに家庭内のコンセントに接続して、親機側をブロードバンドルーター(もしくは光/ADSLモデムなど)にEthernetケーブルで接続して、子機側をパソコンなどがある部屋のコンセントに接続し、パソコンとEthernetケーブルで接続するだけで利用開始できるという。

というのであれば、壁で無線LANを心配するよりは、ADSLモデムが置いてあるリビングに親機、自分の部屋には子機を置いて、テレビを見ながらインターネットという生活を年末に楽しめるのでしょうか。

高速電力線通信(PLC)とは?
なんて読んでいるより、実際に使ってしまえる値段だしね。

そういえば
今週にも公開、どうなる!WiMAX規格
という記事も気になるところ。

日本の2.5GHz帯,WiMAXや802.20,次世代PHSを想定へ
には
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無線周波数の2.5GHz帯でモバイル・ブロードバンドの実現技術として,複数の仕様が認められる公算が強まった。総務省が2006年11月9日に開催した「情報通信審議会 広帯域移動無線アクセスシステム委員会 技術的条件作業班」が,無線基地局の電波出力条件などを詳細に規定する報告書案を作成したもの。具体的には,(1)IEEE802.16e-2005(モバイルWiMAX),(2)従来のIEEE802.20で米QUALCOM Inc.が提案した「MBTDD-Wideband」,(3)同じくIEEE802.20で京セラが提案した「MBTDD 625k-MC」,(4)ウィルコムが提案している「次世代PHS」の4方式について,技術的な利用条件の案を取り決めた。
同報告書案は引き続き,2006年11月14日(火)の広帯域移動無線アクセスシステム委員会で議論される。同委員会でこの報告書が承認されれば,パブリック・コメントなどの手続きを経て,2006年12月中には情報通信審議会が答申を出す見通しである。
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と書かれているので
「モバイルWiMAX vs 802.20」,争いの舞台は「第4世代」へ
ということも遠からずか? とも思えるのですが
アッカ、通期の経常利益を16億円から18億円に修正 -WiMAXなどの新規事業も積極的に展開
とか
WiMAX事業を幅広く展開,沖電気の篠塚社長が講演
という部分を読むと、意気込みを感じるけれど、まだ実際に自分で楽しめるのは先のこと? とも思えてしまいますね。