世界の中心で「ブロードバンド」を活用する?

今朝の日経産業新聞にオーストラリアの通信事業者「テルストラ」のブロードバンド発展途上状況が書かれていて、その中に「遊ぶことが多いオーストラリアにブロードバンドが必要か?」という趣旨のコメントが出ていましたが、それって変ですね。
いや、そんな見方をするのは、日本がFTTHを「トリプルプレイ」という方面でしか売り出せていないからなのでしょうか。
別に動画を見るだけがブロードバンドの活用方法ではないのに・・・

今朝のJ-Waveでも取り上げていた日経の記事

IT大手、在宅勤務3万人可能に・「全社員対象」広がる

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 NECや日本ヒューレット・パッカード(HP)などIT(情報技術)大手4社が本格的な在宅勤務制度を導入する。育児中の女性などに限定せず、システム部門全体や全社員を対象とする。企業の情報化投資の拡大で技術者不足が深刻化しており、勤務体系の多様化で人材確保につなげる。先行する日本IBMを含めた大手5社の従業員の半分にあたる約3万人が在宅勤務を利用できるようになる見通しで、他業界にも広がりそうだ。

 在宅勤務では企業が業務用パソコンを貸与。高速大容量(ブロードバンド)通信網を活用しオフィスの社員とシステム開発などを進める。利用者は通勤の手間が省け、原則自分の裁量で勤務時間を決められる。若者を中心に時間や場所などに拘束されない働き方を求める傾向が強まっており、企業にとって優秀な人材を囲い込む手段になる。
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というような部分が日本ではあまり進んでいないからかしら。
まあ、日経産業新聞でも他の記者は
「オフショアリングよりホームショアリング」
というアメリカの流れをピックアップしていたりしますけどね。アメリカ全般かどうかはわかりませんが、アメリカはかなり在宅勤務が進んでいる、というイメージは私にはありますし、実際、私の友人もそうした勤務形態で働いています。

オーストラリアはWiMAXを活用した教育とか医療とか農業とか、どんどん進めてほしいですね。

そんなことを思っていたら
英Pipex Wireless、2007年に英国初のWiMAX商用サービス提供へ
というニュースが流れてきていました。

一方で

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欧州携帯、高速大容量の第3.5世代に――収益回復を図る
 【ロンドン=野沢正憲】英ボーダフォンなど欧州の携帯電話通信企業が一斉に「第3.5世代」と呼ぶ新技術に基づくサービスを始めた。欧州では日本ほど第3世代端末の普及が進まず、各社は収益力の底上げに苦戦している。第3世代よりさらに高速・大容量のデータ通信が可能な新技術で、音楽や動画などの高付加価値サービスを浸透させ、収益回復を図る。

 各社が商用化を始めたのは、HSDPAと呼ぶ高速データ通信。基地局から端末への通信速度は第3世代よりも数倍から10倍程度速く、音楽や動画などのダウンロードに適している。

 ボーダフォンは英国でビジネス利用向けに、パソコンに接続して使うHSDPAのカード「3Gブロードバンド」を取り扱い始めた。通信速度は1秒当たり1.4メガ(メガは100万)バイトで、現行の第3世代サービスの約3.6倍。利用料金は月額25ポンド(約5400円)から。米デルなどと提携し、カードを当初から内蔵するパソコンも取り扱う。
[2006年8月22日/日本経済新聞 朝刊]

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というニュースも。

あらあら、ケータイ大国日本は・・・と書きそうになったら
世界初「EV-DO Rev.A」および「BCMCS」の導入について
というKDDIのIRニュースがメールで飛び込んできました。いいな、この混乱した感じでどんどん進んでほしいな。

仏ISPの「Free」、携帯電話機をIP電話のリモート端末に
という話題は、どこかのブログでも読んだような気がしますが、日本の大手通信事業者の皆さんはどんな気持ちで読むのでしょうかね。

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アロンさんから昨日のエントリーに対して
「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)開始前夜」
という記事の中でMNPの本命はボーダフォンと書かれている
というコメントをいただきました。
いやー、このナビゲータは「個人で所有する携帯電話の端末はゆうに1000台を超える。」とあるのですが、本当にユーザの気持ちとしてこの記事を書いているのでしょうかね??
私としては
携帯電話“圏外”の不安
の方が共感しますね。