今年の七夕も今日のような雨模様?

香港PCCWの通信・メディア事業、買収合戦に発展も(6/21)

 香港の固定通信最大手パシフィック・センチュリー・サイバーワークスPCCW)の通信・メディア事業に対する豪マッコーリーグループの取得提案が、80億ドル規模に達する可能性があることが明らかになった。取得をめぐっては、買収合戦に発展する可能性も取り沙汰されている。
 ただし、PCCWの主要資産に対する買収提案は、中国第2位の固定通信大手であり、PCCWの第2位の株主でもある中国網路通信有限公司(チャイナネットコム)からの反対に合いそうだ。同社は昨年、PCCWの株式20%を10億ドルで取得したばかり。チャイナネットコムの経営幹部は20日、「PCCWへの投資は、戦略的提携と相乗効果を狙ってのものであり、PCCWが通信資産を売却するのであれば、我々にとってよいことではない」と語った。
 香港の大富豪、李嘉誠氏の息子である李沢楷氏の支配下にあるPCCWに対し、マッコーリーから通信・メディア事業の取得提案があったのは先週のこと。通信・メディアは、PCCWの昨年の収益の71%を占める。両社とも提示価格を明かしていないが、マッコーリーが70億ドル〜80億ドルを支払うものとみられている。
 アナリストらは、国営企業であるチャイナネットコムからの支持を取り付けるためには、巨額の費用を上乗せしなければならないと指摘。香港のメリルリンチのアナリスト、ウェンディ・ルー氏は、「香港にある固定電話資産が買収のターゲットに含まれているため、マッコーリーによる買収提案が中国政府から支持を得られるとは考えにくい」とリサーチノートの中で述べている。
 政治的な障害以外にも、アナリストらの間では、米ニューブリッジ・キャピタルをはじめ、他のプライベート・エクイティグループからの対抗買収の可能性が指摘されている。
(英フィナンシャル・タイムズ特約)

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うーん、父親の李嘉誠 (リーカーシン) は本当にカスリマ的存在なのだが、息子は色々新しいものに手は出してみるもののなかなかうまくいっているとは言いがたい・・・まあ、でも通信事業は難しい。特に固定通信はね。

というところで出てくるのは

NTT再々編は2010年に検討、政府与党で大筋合意

 通信・放送の改革を検討してきた政府・与党は20日、焦点のNTT、NHK問題について大筋合意した。NTTグループ各社の完全分割など経営形態の見直しについては全国に光ファイバー網が整備される2010年に検討、結論を出す。NHKのチャンネル数削減は衛星放送のみを検討対象とする。来月上旬までにまとめる経済財政運営の基本方針(骨太方針2006)に盛り込む。合意案は竹中平蔵総務相自民党片山虎之助参院幹事長らが最終調整。21日にも正式に発表する。
 NTT持ち株会社を廃止し、グループの資本を完全分離する案を主張する総務相と慎重姿勢の自民党が対立していたNTTの経営形態見直しは、NTT法や電気通信事業法などの改正を「10年時点で検討し、すみやかに結論を得る」との内容で決着。早急な検討が必要としてきた総務相の案からは後退したものの、4年後の検討が政府公約となる。
 NHKのチャンネル数削減は現在、ハイビジョン放送を含めて3つある衛星放送を検討の対象とする。総務相側が掲げたFMラジオ放送の削減については、視聴者の理解が得られないとして難色を示してきた自民党公明党総務相が歩み寄り、見送りとなった。
[2006年6月21日/日本経済新聞 朝刊]

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という日本の状況。
「NTTグループ各社の完全分割など経営形態の見直しについては全国に光ファイバー網が整備される2010年に検討、結論を出す」という区切りのつけ方ってどうなのでしょうかね。光ファイバはNTTが高いシェアを占めていますが、それが終わったらNTTはどうなってもいい? いや、今いじるとぐちゃぐちゃになるほど組織がべったりということ? で、最近のNTTグループ内の人事異動はどう? 七夕大異動と呼ばれているらしいけれど。

なんだか別のことで凹んでいるとネガティブなものの見方になっていけないな・・・でもどっちの話もこれからの変革の面白さが見えないニュースだしな・・・