通信事業者は何で儲ける?

テレビをどこでどう見る?
という1年以上前のエントリーで

NTTグループは2010年までに約6000万の固定電話ユーザーのうちの半数に当たる3000万を次世代ネットワークに移行させる計画を打ち出した。「2010年までに3000万加入の目標を考えると,2005年度の80万加入の目標は小さい」し、「現行のFTTHは魅力が不十分。先行ユーザーはすでにFTTHに加入済みで,加入者数を増やすには新たな見せ方が必要」なのだそう。

と書いたのですが、新しい見せ方はあまり感じられないまま、つまり無料キャンペーンを続出して
NTT、「光」で圧倒的 3月の加入申し込み30万件
という結果が出ました。

また、
総務省の電気通信の競争評価。FTTH契約数が400万件を突破
の中でもシェアを伸ばしているのはNTT東西だけ。。。

電気通信事業分野における競争状況の評価の実施

電気通信事業分野の競争状況に関する四半期データの公表(平成17年度第3四半期)

という標題の「競争」という部分が気になるのは私だけなのでしょうか・・・

いえ、
メタルプラスが音声サービスの売上減少に歯止め、KDDIの2006年3月期決算
の中でも小野寺社長が

2008年3月期には、FTTHを除く固定通信事業全体が黒字化する見込みだ。
FTTHについては、2006年6月頃から東京電力との統一ブランドでのサービスを開始する計画だが、まずは関東エリアにおいて両社の連携によるFTTHの「成功モデル」を構築することに重点を置く。その後、2007年1月をめどに東京電力FTTH事業(光ネットワーク・カンパニー)をKDDIに統合する方向で話し合いを進めており、2007年3月期には、FTTHの累計加入者数について前年比12万回線増の29万回線を見込んでいる。

と黒字化に時間がかかっているFTTHにかなり苦りきったコメントを出されてますね。

じゃ、そのNTT東西のFTTHを販売しているISPはどうなのよ? と思うのですが
SCN、2006年10月に社名を“ソネットエンタテインメント株式会社”に変更
の中で

ソニーコミュニケーションネットワーク(株)は25日、2005年度の業績説明会を開催。その席上で、同社が10月に社名変更する旨を発表した。2005年度の業績は、光ファイバー接続の無料キャンペーンなど、売上の約66%を占める接続事業の経費がかさんだため、若干の増収と大幅な減益という結果になった。

との報告。FTTHって儲からないものなのでしょうか?
でもFTTHにする人が多いから
「GyaO」が1周年 会員900万超に
という動きもあるのでしょうから。うーん、微妙。

ストリーミング市場、2011年には270億ドル規模に達するとの予測
というレポートはどこを見て判断したものか調べる必要はありますけどね。

CATVによるブロードバンドが発展していたイメージの米国もようやくFTTHも出てきたし、DSLも進み始めたという話も聞きます。
でも
米AT&Tの2006年Q1決算は増益,米Cingularが貢献
というニュースを読むと米国でもケータイ事業がブロードバンド事業の凹み部分を助けている印象はありますね。

今朝の日経産業新聞の記事で「米の形態電話サービス」という記事があり、その中でCingular Wirelessのユニークなサービスについて触れていました。
以前から私のこのブログの中でも取り上げていた「アメリカン・アイドル」。この携帯電話投票を独占的に提供するのがCingular Wirelessで、インスタントメッセージでの投票意外にも、12人 (毎週減っていますけどね) のパフォーマンスの着メロ、アイドルとのチャットなど有料メニューが盛りだくさん。IMで一回投票するのにかかる料金は1回99セント。一ヶ月間制限なしに投票できるパッケージサービスは月9ドル99セント。これで一回の放送で約3500万ドルの収益をあげているというのです。
iTMS版アメリカン・アイドル
も結構盛り上がっているはずです。

先週、日本のFOXで放送された分では残った候補者の家族からのメッセージだの、10万人から選ばれた候補者を応援する地元の様子なども放送されていました。また、最近はテーマ別となり、スティービーワンダーだったり、クイーンだったりが直接指導したり特別パフォーマンスも出てきますからね。今週放送分はロッド・スチュアート。おっと本日分の録画予約を忘れたから、明日の再放送は録画しなければ・・・