通信事業者の独り言

ネット広告の急伸をどう評価するか?
というコラムが掲載された。いまさら、と思うのは私だけなのでしょうか。
だってこの中に書かれているGyaO
「GyaO」登録者が500万人突破
という勢い。
納得!? ネットとテレビの融合
と後押しのコラムも多く出ていますしね。また日経コミュニケーションの最新号にそのネットワークまで特集されていて (1年足らずで25億円の投資・・・) なかなか今まででは考えなかったことをやっていますね。
その好調さに後押しされたのか
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BSフジ、USENと番組を共同制作
 フジテレビジョン系BS(放送衛星)局のBSフジとUSENは番組の共同制作で提携する。制作費を折半して番組を安価にそろえる狙いで、まずBSフジがBSデジタルで放送し、その後、USENのパソコン向け無料通信放送サービス「GyaO(ギャオ)」で映像配信する計画だ。
 第1弾として女優の奥菜恵さん主演の2時間ドラマを制作、2月にBSで放送し3月からGyaOで配信する。
 同様の番組共同制作は、既にテレビ朝日系のBS朝日とUSENが音楽イベントで取り組んでいる。放送と通信企業の連携が今後も増えそうだ。
[2005年12月16日/日本経済新聞 朝刊]
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でも日経コミュニケーションの編集長が
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GyaOを見てくれるなら、インフラ使用料もプロバイダ料金もすべて無料」となってもおかしくない。
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という危険なコメントはやめてほしいですね。
株式会社USENと東日本電信電話株式会社はブロードバンド上での映像配信の促進を目指し、11月を目処にNTT東日本が提供する「フレッツ・オンデマンド」サービスを利用して、「GyaO」の番組提供を行なうことになりました。
という発表もしているのですから、GyaOに登録したら日本の全BBユーザからISP料金も回線料金も取れなくなって通信事業者はつぶれてしまいます・・・

もちろん、ISPも転換時期に来ているのは明らかです。もうすぐ上場する予定のSo-netの取り組みはこんな感じだそうです。
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SCN、脱「接続業者」狙い攻勢・利用者限定の「セグメントポータル」
 プロバイダー大手のソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は、利用者や利用する機器を限定した玄関サイト「セグメントポータル」事業を強化する。携帯電話向け、テレビ向けサイトを相次ぎ開設、携帯電話では事業者と提携して専用端末を出す布石も打ち始めた。個別対応が容易なインターネットの特性を生かしたポータルサイトで次の主導権を狙い、「インターネット接続事業者」からの転換を図る。
 今秋、SCNは携帯向けサイト「マイチョイ」を開設した。同社として初めての「非公式サイト」。携帯電話会社に登録して利用者から直接料金をとる「公式サイト」とは異なり、サービスは無料で収入はヤフーなどと同様に広告から得る。携帯向けネット広告市場の拡大を見込み、非公式サイトへの取り組みを強化する第一弾だ。
 新サイトでは、利用者が自分が関心のある分野を選んでおくと、関連した情報を自動的に収集、閲覧できる。サイトを通じた商品情報などの提供には、通信販売大手のニッセン、携帯向けコンテンツ(情報の内容)提供のバンダイネットワークスなどが参加する。
[2005年12月16日/日経産業新聞]
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So-netブランドのケータイが出る可能性にも日経産業新聞では触れていましたが、では
米スプリント、携帯に長編映画全編をストリーミング配信
という動きもあり? でしょうか。
また、PSPで動画をダウンロードする割合が予想より高かったというSCN社長のコメントも掲載されていましたが、
携帯プレーヤーに無線LANで音楽を配信
とか
Google、音楽検索サービス提供開始
という世の中の動きにも対応していくのでしょうかね。
Sonyというグループのな中では難しいかな・・・

さて、テレビの話題に戻りますが
NHKが受信料不払い対策、来年度から簡裁通じ督促
という態度はどうしたものか・・・既得権を守ることに必死になっているように見えますね。まあ、NHKが広告収入に切り替わるということは考えられないのですが、コンテンツをもっと売って (昨年はヨン様でかなりの収益だったようですが今年は?)、タダで見られるチャンネルと有料のチャンネルの差別化を図って、有料視聴者にメリットを感じさせることをせねばだめでしょうに・・・WOWOWなりフジTV721に対して払っている満足度とNHKの受信料の満足度が異なる気がしますもの。

さて、今日は金曜日。ちょっとその他、色々チェック記事を。

総務省の地域SNSが始動
本当にうまくいくのでしょうかね。

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2006年は操縦席型の個人サイトが登場・日経メディアラボ予測

「コックピット(操縦席)型」情報収集のイメージ

 日本経済新聞社の研究機関、日経メディアラボは15日、来年のメディアに関する展望をまとめた「メディア予測2006」を発表した。2006年はブログ(日記風の簡易型サイト)などサイトの更新情報を自動配信する規格「RSS」が普及し、インターネットから必要な最新情報を選別して表示する「コックピット(操縦席)型」の情報収集が一般化すると予測している。

 実名制のネットワークであるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が一般にも広がり、ニュースサイトなどからもRSS配信の仕組みを使って幅広くコンテンツ(情報の内容)を集めるようになると見ている。SNSの利用者が持つ個人サイトは気圧や飛行高度などが計器板に表示される飛行機の操縦席のように、一覧できる情報が集まるため、利用者は仕事や生活に必要な情報をチェックしながら、サイト上で自分の日程管理や行動の意思決定が可能になる。

 操縦席型の個人メディアが普及することで、ポータル(玄関)サイトから情報を検索するネット利用者が減少する。同時に検索エンジンの影響力も弱まる可能性があると分析。個人サイトが発信した情報が、別の個人サイトに伝わる口コミを活用したマーケティングも活発になる。操縦席型の個人サイトを外出先で閲覧する需要が増えることから、高速通信機能を備えた携帯情報端末(PDA)もヒット商品になると予想している。
[2005年12月15日/日経メディアラボ]
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ここまで行くのかどうかは疑問ですけどね。

さて、友人のサイトがBlog対応になったので、バンバンコメントを入れておこうかな。
でも
ネットスター調査、約7割のユーザーがトラックバックスパムに不快感
というようないたずらはやりませんから安心してね。

ブログに地図を貼れる「ちず窓」
という便利なサービスも使えるようになったのでもっと面白いサイトにしてくださいね。
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