結局よく分からない・・・

昨日取り上げたNTTの発表は
NTTグループ中期経営戦略の推進について
が元なのだが、あまりに抽象的過ぎて (やっぱりお役所的?) 理解できないので、各オンライン・ニュースを読むと少しずつニュアンスが異なるような気がする。大手新聞にも書かれているのだが、エンドユーザにドーンとくる話がよく見えない。

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固定IP、東西に集約…NTT
携帯とも連携強化
 NTTは9日、2010年度をめどに達成をめざすグループの中期経営戦略を発表した。インターネットによる次世代固定IP(インターネット・プロトコル)通信網サービスを、地域会社のNTT東日本と西日本に事実上集約し、NTT東西の通信網を使ったサービスを07年度下期から始める。NTTドコモが作る携帯電話系のIP通信網とも接続し、固定と携帯の連携も強める。重複業務を解消し、グループの一体化を強める。現在の固定電話網はNTT東西が県内通信、NTTコミュニケーションズ(コム)が県間(長距離)通信を担ってきたが、次世代通信網ではこの枠組みが崩れることになる。
(2005年11月10日 読売新聞)
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この記事では、NTT Comが今まで担ってきた国内バックボーンがNTT東西に移ってしまうかのような印象。
だが、
NTT、再編計画を発表--インフラはNTT東西、ネットサービスはNTTコムに集約
には
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NTTコムが現在提供しているIP-VPNなどの通信サービスは、今後も引き続き同社が提供する。NTTコムはバックボーンも保有しているが、この運営をNTT東西に移行させるかという点については、次世代ネットワークができた時点で検討するという。
 なお、現在提供している固定電話網については、現行どおりNTT東西とNTTコムが県内、県間、国際電話を分担して提供する。しばらくは次世代ネットワークと固定電話網が並存することになるが、この取り扱いについては2011年3月期までに次世代ネットワークの需要動向をみながら決定するとしている。
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とある。結局、まだ決まっていないのかな・・・2011年3月期というとあと6年? ドッグイヤーのネット業界では既に違う通信会社の姿になっている頃かも・・・

また、
NTT再々編──ネット関連事業を統合、固定・携帯融合へ
の中で
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NTTコムNTTドコモの連携も強め、法人向けサービスでは固定通信と携帯通信をシームレスに利用できるFixed Mobile Convergence(FMC)環境構築を目指す。東西地域会社とドコモが協力し、光ファイバー網を活用したIPベースの次世代ネットワークを2006年度下期から構築する。
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と書かれているが、具体的に「無線LANと3Gの融合」はNTT Com とNTT DoCoMoだが、その電線部分は「NTT東西とドコモ」ということ? 一体レイヤいくつまでがNTT東西の範疇になるのだろう。次の日経コミュニケーションあたりで綺麗に整理してくれるのかな・・・

新規参入した3社がこのNTTの動きを批判しているような記事が目につくけれど、稼いだものが勝ちでしょ。そういう点で、一回、おちてしまった会社がどう復帰できるのかは見たい気がするが
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平成電電支援、ソフトバンクやUSENが名乗り
 10月に民事再生法の適用を申請した通信ベンチャー平成電電(東京・渋谷)の再建支援に、ソフトバンクグループやUSEN、ソフト開発のドリームテクノロジーズが名乗りを上げたことが明らかになった。平成電電側は今月中にも支援企業を決めて、来年1月ごろまでに支援企業とともに再生計画案を固める。
 ソフトバンクは傘下の日本テレコム平成電電と同様の割安固定電話サービスを手がけており、平成電電が抱える顧客を取り込むのが狙いとみられる。有線放送最大手のUSENも光ファイバー通信を展開、通信事業での顧客基盤の拡大を狙う。ドリームテクは平成電電筆頭株主
[2005年11月11日]
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これが次の一手にはならないような気がする。

混乱したまま金曜日の午後・・・
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