社長の記者会見

最近の日本のキャリアの社長さんはかなり定期的に記者会見を行っている。
昨日の分であちこちに取り上げられているのは、久々に業績持ち直しに見えるボーダフォン
ボーダフォン、“反転攻勢”のための事業戦略を説明
モロー氏は、同社のこれまでの不振は、3Gサービスに対する市場の需要を理解しきれていなかったこと、経営陣がうまく機能せずビジネスパートナーとの関係がうまく築けていなかったことに端的に原因があると考えているという。

日経産業新聞には、ボーダフォンの若手社員や販売代理店に対してモロー社長がお詫びの言葉を出して今までの関係改善を図った、という旨の記事が掲載されていましたが、どこまで懐柔作戦が効くのでしょうかね。

ボーダフォン、家族向け強化やホールセールなどの新方針

「日本の通信業界に実績を持つ、日本の新しいシニアクラスのリーダーを近いうちに発表できる」とモロー氏は、ビジネスユニットを統括する幹部社員の登用を示唆した。

どこのDNAの方なのでしょうね? 会長の津田さんはNTTドコモ出身。また、日本テレコムから随分人材を戻している、と日経産業新聞は書いておりましたが・・・DECのDNAってことは無いと思いますが (⇒ytkikedaさん) どうでしょ?

新戦略は「メッセージング」,低迷脱出狙うボーダフォンが会見

ネットワーク戦略としては,3Gネットワークのエリア/容量拡大,マルチアクセス,FMC(fixed mobile convergence)を挙げた。マルチアクセスとは,3G以外にも無線LANWiMAXADSL(asymmetric digital subscriber line)といった複数のアクセス回線を利用できるようにすること。
マルチアクセスやFMCでは固定通信事業者の協力が必須だが,「固定事業者を買収することは考えていない。協力関係で進めていくことになるだろう」(モロー社長)。なおKDDIが対応を表明したことで注目を集めるFeliCaには,今秋に対応端末をリリースすると明らかにした。

固定事業者でNTT以外といえば、昨日の「ガイアの夜明け」に出ていたイーアクセスソフトバンクBB?
ACCAもあり? WiMAXまで考えるとイーアクセスが一番近い? MVNO の話も近そうだし・・・

メッセージングを重視、MVNOも視野に──ボーダフォン

「津田さんは、MVNOは嫌いではなかったのか」という問いに対し、津田氏は苦笑しながら「設備を持ち、リスクを負って事業を行っている事業者が、投資のリスクを負わずに(設備を)借りているだけの事業者に負けるようなことがあってはならない。安売り的には提供しない」と回答。「データ通信だけか、音声事業もやるのか、その辺はまだ何ともいえない」とした。

うーん、さすがにこんな話の流れでは「しまクリ三兄妹」の突っ込みは無し?

さて、社長記者会見はボーダフォンだけではなかったのですが・・・
プロバイダ事業の大統合も示唆,NTT和田社長が会見で明らかに

NTTグループでは現在,NTTコミュニケーションズの「OCN」や,NTT東日本の子会社であるぷららネットワークスが提供するプロバイダ・サービスなどがある。これまでもグループ内のプロバイダ事業を再編した実績はあるが,比較的小規模な統合にとどまっている。

そうですね〜。NTT PCがやっているInfoSphere の個人客を数年前にOCNに移したとか、かなりアダルト・コンテンツを持っていたドリームネットを7月1日にOCNに統合した、ということはあまりニュースにはなっていないけどやっていますしね。次はぷらら?

さて、本日から【WIRELESS JAPAN 2005】国内最大級のモバイル関連イベント開幕。すでに
ボーダフォン津田氏、MNP導入や新規参入による過当競争を警戒
という講演を行ってかなり牽制球を投げているようですね。さて、次はどんな話が出てくるのか。