日本はセキュリティ大国になれるか?

今朝の日経新聞
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サイバー攻撃防御や安全対策、政策指針策定へ・総務省
 総務省は情報通信ネットワークの安全対策に関する政策運営指針「情報セキュリティ政策2005」を7月に策定する。新種のサイバー攻撃に対する防御策の研究開発への重点支援や、情報家電の安全対策の充実などを重要政策課題として掲げる方針だ。
 ネット技術の専門家らでつくる総務省の「次世代IPインフラ研究会」が指針の素案を作成。6月中に麻生太郎総務相へ報告する。同省は政府の中期的な経済財政指針「骨太の方針」に指針を反映させ、来年度予算で重点要求していく考え。
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良いことですね。色々、ISPがセキュリティ対策をしているようですが、政府が真剣に取り組む、となれば少しはそうした犯罪を考えている人間に対する牽制にもなるかもしれませんから・・・

携帯キャリアおよび国内ISPが参加するグループ「JEAG」は
携帯3キャリアなど、迷惑メール対策グループを創設
ということで、発起人はNTTドコモKDDIボーダフォンインターネットイニシアティブぷららネットワークスパナソニック ネットワークサービシズの6社。迷惑メールの送信方法が巧妙化、悪質化し、被害が深刻化している現状をふまえ創設した。設立メンバーには@niftySo-netODNといったISPや、日本IBM、日本HPといったデバイスメーカーも名を連ねる。
現在、幾つかのワーキング・グループが活動中、とのこと。

日経コミュニケーションの最近号
>>進む迷惑メール対抗策,一方で「VoIPスパム」も登場
という特集もありましたが、その中には、
迷惑メール対策に効果を上げる「Outbound Port25 Blocking」導入の課題
のように 25番ポート・ブロックへの各ISP対応状況などが掲載されていますね。
また、その中に出てくる「VoIPスパム」。もう既に被害者が出ているようですね。
米国では
業界団体『VoIPセキュリティー連盟』(VOIPSA)
が今年2月に稼動開始とか。VoIPのセキュリティをコントロールできる機器も開発されていて、その手の新興企業が大手企業に買収という話も今春、出ましたからね。

さて最近のISPはセキュリティサービスで差別化を図っているのかもしれません。
@nifty、「常時安全セキュリティ24」にスパイウェア対策機能などを追加
ぷらら、Bフレッツユーザー向けにフィルタリングサービスを標準提供

さて、どんな風に総務省が啓蒙活動をするのか、も注目したいものです。