総務省が発表したブログ・SNSの分析

ブログ・SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)の現状分析及び将来予測
が本日午後、総務省によって発表されました。

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総務省では、ユビキタスネット社会の実現を見据え、創意あるICTの利活用やサービス・ビジネスの最新動向を踏まえつつ、その普及展開に向けた制度的・技術的課題について幅広い意見交換等を行うため、平成17年3月11日(金)より「情報フロンティア研究会」(座長:國領二郎 慶應義塾大学環境情報学部教授)を開催しているところです。本研究会の検討事項の一つとして、ICTの高度化を踏まえた新しいサービスであるブログ及びSNSの現状を分析、今後のビジネスモデルの展望に資する将来予測を算出・推計し、本日開催された本研究会の会合において発表しました。
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その PowerPoint の中を見ると、現在開設している数はともかく、状況や今後の動向はなかなかうなづけますね。

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1-3 ブログ利用者の特徴及び活動状況
1 ブログ開設者の特徴
・初期は、ホームページを運営しており、全体もしくは一部をブログに移行する先進的なユーザ
が多かったが、「ブログ」という言葉が一般化し、ホームページ運営に関心を持っていたが手
が出せなかったユーザや従来から何もしていなかった一般ユーザが急増
・従来のインターネットサービスと比較して、若年層、女性が多い
2 ブログ開設方法
・事業者が提供するASP型のサービスを利用してブログを開設するユーザが大半で
あり、自らソフトウェアをサーバ等にインストールして開設するユーザは僅か
3 ブログへの書き込み状況
・単なる日記ではなく、企画性の高いブログが増えており、影響度が強まっている
・ブログへの書き込みは社会的イベントと連動する傾向
4 ブログの保有状況
・新しいサービスや使い勝手の良いサービスを求めて「引っ越し」をするユーザーが多い
・1人のユーザが平均して2つ程度のサービスに登録していると見られる一方、複数の
ブログを更新しているユーザは僅か
・一般ユーザの増加に伴い掛け持ち率は減少
5 ブログの更新状況
・コミュニティの要素が強いブログサービスほど、ユーザの更新頻度が高い傾向

1-5 ブログ事業の今後の動向
◇ 大半のブログサービスは無料。収益モデルの確立が課題
◇ ポータル・EC系事業者、その他周辺サービス系事業者は引き続きブログ事
業に注力する見込み
◇ 一部有力ISPを除き、ISP系事業者、専業系事業者にとっては、ブログ運営
は負担
◇ 今後、ユーザによるサービスの選別が起こり、事業者の淘汰・集約が進む
可能性

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どうして、他の研究発表もこのようにわかりやすい言葉で書いてくれないのでしょうかね。

さて、今時の流行が製品動向をその開発チームのブログでチェックするやり方。
IE7ではタブブラウジングを採用、開発チームの公式ブログで明らかに
だからこそ
IBM、社員のBlog利用に関する注意事項を掲載
という話にもなるのでしょう。

総務省の発表もブログの形式を取ってみると面白いかも・・・いや、かえって読みづらくなるかしらん。不満のコメントが続出して・・・