夜明け、節目、そして?

昨日“プロジェクトX”を目指す「インターネットの夜明け」試写イベントが開催されたのだそうな。
これは、「インターネットの夜明け」と題した
1964 米にてARPAネットが実験開始
1975 東京大学京都大学間による和製ネットワーク(N1ネットワーク)の実験開始
から始まる日本のインターネットの歴史をドキュメンタリーとしてまとめ、Yahoo! JAPANにて、前編が5月23日から6月30日まで、後編は7月1日から30日までの期間限定で無料配信する先触れイベント。
前編では、1981年に慶應義塾大学で行なわれた「S&T net」の実験を描いた「和製ネットワーク登場」から、「商用IX誕生物語」として日本インターネットエクスチェンジ(JPIX)設立する1997年までが映像化されているという。この業界にちょっと長くいれば、そのあたりのことは当たり前として知っているので、後半がどんな感じになるのか知りたいところです。

一方、NTTの社長記者会見は
「通信は第3の節目に」,NTT和田社長が民営化20年を振り返る
という形で行われたそうです。「通信と放送の融合が今後進む」という言葉も出たようなのですが、具体的にどう? という部分は出てきていないようで・・・

どうしたんでしょ。そりゃ日本のインターネット30年、NTT民営化20年、という区切りのいい年なのかもしれませんが、演歌歌手の「デビュー○○周年記念公演」ではあるまいし・・・

ライブ配信市場はFTTHの普及待ち?」という調査レポートを見ても、日本では先が見えない閉塞感というか、何か「待っている」気持ちが強いような気がしますね。待っていてももうこれ以上ホリエモンからは出てこない気もしますね。彼はドラえもんのポケットを持っているわけではないので・・・

そんな日本の状況を知ってか知らずカ、ドーンと打ち上げをしたのはアメリカ。
ゴア元米副大統領、双方向ケーブルテレビの開局を発表
米Google、視聴者参加型の新興テレビ局「Current」で番組枠
同じイベントなのですが、アメリカで情報ハイウェイを大きく推進していた元副大統領が発表した方が一般人にはアピールは強いでしょうね。
政治とは別とはいえ、その手腕があったからこそ、他のベンチャー投資家とともに昨年、1900万の契約世帯を持つケーブルテレビ局を7000万ドル(約76億円)で買収して今回の開局 (8月) ということなのでしょうから。

やっぱりドラえもんのポケットはアメリカに作ってもらうしかないのでしょうか?