検索+VoIP=?

現在、シリコンバレーで行われている VON SpringAOLが来月から VoIP サービスを開始と発表したという。このサービスに関して、緊急通報サービス (E-911) の提供やパケット管理支援で Level 3 Communications と提携したほか、スイッチング技術では Sonus Networks と提携を結んだというのだから結構きちんとしたビジネス・モデルに基づいた発表なのでしょう。

さて一方、「グーグル幹部、複数のVoIPプロバイダと接触--音声事業参入を検討か」というニュースも出てきましたね。この記事の中で「調査会社Halpern Capitalの米国時間8日の発表によると、米国では毎月11万5000世帯が新たにVoIPサービスに加入しているという。同調査会社は、VoIPサービスへの加入世帯数が2008年には1600万世帯に達すると予測する。VoIPへの参入は、消費者にとっては喜ばしいことだ。しかし、Yahoo、MSN、Googleにとっても同様かという疑問は依然存在する。YahooやMicrosoftにとって、音声サービスに多額の投資をすれば、通信会社との重要なパートナーシップを損ないかねないという問題が存在するためだ。」という部分に同感とは言わないまでも、ちょっと考える部分ではありますね。VoIPを提供すれば、エンドユーザは喜ぶけれど、QoSを補償するブロードバンドが必須になるし、トラフィックが高くなるから ISPは儲からない、という先日の話の続きになってしまいますからね。。。

投資といえば、ケータイ事業に本腰を入れようとするイーアクセスのニュースが昨日の日経に出ていましたね。
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イーアクセス、初の普通社債発行へ・総額600億円
 非対称デジタル加入者線(ADSL)サービス大手のイー・アクセスは9日、初めてとなる普通社債(SB)を総額600億円発行すると発表した。参入を目指している移動体通信事業での資金需要に備える。ADSL事業の設備資金を確保する狙いもある。
 昨年6月に海外で転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行するなど、同社はこれまではエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)が中心だった。中長期的な金利環境を考慮すると低いコストで資金調達できるとの判断から、SB発行に踏み切る。
 5年債で500億円、7年債で100億円を調達する。当初は5年債で300億円程度を予定していたが、投資家の需要が想定を上回り、発行額を増やした。表面利率は5年債が1.95%、7年債が2.75%。格付投資情報センター(R&I)からトリプルBの格付けを取得した。
 同社は2月26日から2年間有効の社債の発行登録枠1000億円を設定した。移動体通信事業のインフラ整備には3000億円程度の設備投資が必要になるとみられる。
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まあ、イーアクセスはかなりな勢いで資金集めをしてきたので資金調達の手腕は確かなのでしょうが、ここまでお金をかけて、何年で回収する予定なのでしょ? いやー、米国の通信業界は激変している、といわれていますが、日本のケータイ事業者の顔ぶれが変わるまでどの位かかるのか・・・番号ポータルを来年に控えて、動きは必ずあるのでしょうが。。。