「レインボーブリッジ、封鎖できません」

東西NTT以外も光ファイバを引く努力を」という記事を読んで最初に浮かんだのは、織田裕二踊る大走査線2で叫んだ有名な台詞。
レインボーブリッジを封鎖するためには、いくつもの省庁から許可を取らねばならないから、ということはこの映画を見るまでもなく明らかですが。
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そこで,電柱や管路に他社が光ファイバを引きやすい状況を作り出し,「東西NTT以外の事業者にも光ファイバを引く努力をしていただきたい。光ファイバは今後何十年も使っていくもの。東西NTT以外の事業者であっても保有するメリットもあるだろう」(鈴木課長)としている。
 インフラ敷設のルールについては「従来から電柱や管路を東西NTTや電力会社以外の事業者が利用するためのガイドラインを整備してきたが,不十分であれば見直すこともあるだろう」(鈴木課長)との考えを示す。
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えーっと、ガイドラインが不十分だとは言いませんが、採算が合わないし、手続きがものすごく複雑なので東西NTT以外の事業者が光ファイバを引けない、という事実は色々なところで議論されてきたと思うのですが。。。ちなみに公正取引委員会が昨年4月に発表したブロードバンドサービス等の競争実態に関する調査 (pdf) の70ページあたりから出ています。

総務省全国均衡のあるブロードバンド基盤の整備に関する研究会 中間報告「ブロードバンド・ゼロ地域 脱出計画」を発表しました。。「FTTHを中心とした超高速通信時代も結構だが、『ブロードバンド・ゼロ地域』からの脱出という第一の目的から考えれば、地域の実情にあった技術の選択方法を具体的に示すことが適切」というのはいいです。実際、岐阜県のCATVインターネットのために使われた補助金の額にはびっくりしますが、そこから無線ブロードバンドの実験につながっていくと考えればいいのですから。でも「民間事業者がサービスを提供する予定がない地域では、国の直轄事業を行なうか、ブロードバンドサービスをユニバーサルサービスとする必要があるのではないか」という部分をどう考えるかですね。それってどう判断するのでしょう。1年前、「NTT東日本、八丈島・大島や檜原村でBフレッツを提供開始」という話がありました。これはソフトバンクBB、本州から約300km離れた八丈島へYahoo! BBを提供の後を追いかけたものでしたね。

郵政事業を民営化しても10年間はユニバーサルサービスを提供するように、という論争も出てきています。不平等をさせない、ということと、競争論理が働くビジネスとして成り立つ、ということはなかなか両立できないのですが、郵政事業が第二のNTTを生んでもしょうがないですよね。。。