ウォルマートは未来型店舗?

経産省が「日本版フューチャーストア」で2回目の会合、顧客満足度を高める6サービスを提示」という記事を見つけた。中心的な部分は以下の通り:

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今回提示したサービスコンセプトは大きく6種類に分かれる。(1)効果的な来店喚起、(2)効果的な購買喚起、(3)的確な品ぞろえと商品情報の提供、(4)在庫の可視化と物流管理の高度化、(5)精算処理のスピードアップ、(6)企業の社会的責任(CSR)の推進――である。
 (1)の効果的な来店喚起では、コミュニティサイトに顧客を呼び込み、レシピや口コミ情報を提供するなかで、店舗内の在庫情報を調べたり、商品を予約できるようなサービスを用意し、顧客の来店を促すといった例が示された。(2)の効果的な購買喚起では、例えば顧客が来店した際に、特定の棚に近づくとお薦め商品情報を配信する。その手段として、顧客にICタグリーダーが付いた携帯電話や携帯情報端末を持ってもらうことが考えられる。
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さて、ICタグをいち早く流通で活用しようとした例としては、米国のウォルマートが挙げられる。そのウォルマートが最初にこの実験をするために組もうとしたのは髭剃りのジレット。さて、このジレットが買収されるというニュースが先週発表された。この買収について、面白い記事が日経産業新聞に掲載されていた。「米P&Gジレット買収」という記事なのだが、その副題が「売り場争奪戦に号砲〜対小売「消費財」再編進む」というもの。要するに、年間売上高267億ドルのウォルマートが、その購買力を武器に納入メーカーに大幅な値下げを迫り、付いていけないメーカーは売り場からの退場を迫られていく、という話。

このウォルマートについて研究したページがあるので詳しくはそちらを見てもらうとして、経産省はどこまでこうした因果関係を研究しているのでしょうか。ダイエーがウォルマートのターゲットになっていた時の話もどこまでが本当かどうかはわからないのですが、IT化がどこまで良い店舗を作り出せるかはきちんと見たいですね、スーパーでの買物大好き人間としては。
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