Google が通信業界へ?

Google wants 'dark fiber'という記事が元になって、すわ、「Googleは、世界中に張りめぐらせた光ファイバネットワークを構築しようとしているのだろうか。」という話になるのですが、Google の他の人材募集とか、元々のニュースに対するコメントとかを読んでいくと、どうも通信業を始めるというよりも、Google 社内ネットワーク (それでも Global になるわけで・・・) を再構築する、という感じに見えますね。もちろん、その検索のヒットの多さからトラフィック量は世界でも三番目という位に多いし、Linux サーバは25万台もあるという噂もあるし、日本に研究所を設けた、ということはこれからローカル化が必須の市場にはそうした研究所も設立するのだろうし、データセンターの使い方もかなり大変だろうから、お金がかかっても自前でダーク・ファイバなりをつなげたネットワーク構築をするのもありだろうね、という見方が米国では強いようです。でも、一部のブログに書かれていた P2Pのような検索エンジン展開とか、グローバルな分散型検索処理システムの展開とか、それなりにも考えられますね。

しかし、米国にそんなにダークファイバがあるとはしらなかった。日本はNTTなり鉄道系なりのダーク・ファイバ使用が今時の通信業界の当たり前になっているのだが、米国はかなり通信業者も小分け状態にあるのだからそんな無駄なものは多くはないと思っていた。実際、「米国では、回線を所有する通信事業者は別の通信事業者に対し、回線の提供を行なうことが義務づけられている。そのため、未使用の回線(特にドライカッパ)は広く一般の利用に供されており、ADSLなどを使ったブロードバンド(広帯域)通信が本格化している。それに対して日本では、NTTがドライカッパを提供し始めたのは1999年になってからである。国内の通信環境の整備が米国と比較してきわめて遅れているのは、NTTのこうした方針によるところも少なくない。」というのが @nifty のデジタル辞典に掲載されていたから。でも、昨年12月には米国最大手のComcast が1億ドル (100億円ちょっと) 分のダークファイバを買ったという話もこの元々のCNETニュースには書かれている。

ソフトバンクBBがダークファイバの開放義務に関してはかなり口うるさく言っているのでここで繰り返す気にはなりませんが、どこかの記事で「暗いファイバは宝の山」と書かれていましたが、WDMの発展如何により帯域幅の可能性はどんどん広がっていくので、やっぱり一部の金儲けだけにこの宝を使うよりは「ブロードバンド大国日本」のために使用するように総務省が指導すべきですよね :-P