ライバルはドンドン買収

米国で長く続いている買収話としては、Oracle による PeopleSoft の買収であろう。でもそれも来年3月の PeopleSoft の株主総会で決着がつくかもしれない。

最近ホットな買収話としては、SprintとNextelの合併だろう。米国では、Cingular Wirelessが、AT&T Wirelessの買収を10月に完了し、既にALLTELに旧AT&T Wireless資産の一部を売却すると発表したり、Cingular、社員の1割以上を削減というニュースが飛び交っている。色々な新サービスを打ち出しているが、日本のように成熟期になっていない米国のケータイ業界のしんどさを物語っておりますね。

さて、ネット業界で買収好きといえば、シスコ。最近もBCN Systems を買収した
BCN Systems は2004年4月に設立され,現在45人の従業員を抱える会社。どうして買収? これはその創業者の経歴でしょうね。この Founder/CEO であるMichael Beesley氏は、昔 Cisco、その後は Junper で M40というヒット製品を担当したエンジニアの一人。このままこの会社が順調に育っていけば、次の Juniper になったかもしれない・・・Juniper のせいで Cisco はシェアを脅かされていますからね。

こんな買収劇を不況と見るか、好景気の兆しと見るかはそれぞれの判断ですが、寡占状態をどうにかしようと新規参入を促し、でもそれが買収劇でまた寡占状態に戻るという経済サイクルは係わった人間に少なからずお金も痛みも与えているのでしょうね。
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