大統領選挙が終わって、アメリカはどうなる?

そんな大げさな話ではないのですが、ちょっと気になる米国での動きをいくつか・・・

(1) 今朝の日経のニュース「米、電力線ネットを解禁――日本や韓国など追いあげ」

連邦通信委員会(FCC)は家庭まで張り巡らせた電力線を利用する高速インターネット通信の実用化を解禁した。電話線やCATV(ケーブルテレビ)回線を使う既存のネット接続事業者と競合させ、料金の引き下げやサービスの質向上などを促す。ブロードバンド(高速大容量)通信の普及で先行する日本や韓国などを追いあげる。
 電力線を使った高速ネット通信の最大の特徴は、光ファイバー通信などと違って新たに通信網を敷設する必要がない簡便さだ。電気と通信信号とを分ける専用モデムを家庭やオフィスに設けて、パソコンを電源コンセントにつなげればネット通信が可能になる。

日本でも実証実験を東電などが進めていますが、まだ解禁になるまでには数年が必要なはず。でも、ケーブルテレビでのBB接続がかなりの部分を占める米国。最近ようやく FTTPも加わるようになった。そこに電力線でのネット解禁、というのは追い風になるのか? 市場の混乱を招くのか?

(2) Verizon、破産したNextWaveの周波数免許買収

米携帯キャリアのVerizon Wirelessは11月4日、NextWave Telecomが保有する米国内23地域の周波数免許を30億ドルで買収することで合意したと発表した。NextWaveの破産手続き完了を待つ形で、来年半ばに買収完了の見通し。
 買収される免許は1.9GHz帯のうちの10/20MHz帯で、約7300万人をカバーしている。Verizon Wirelessはこれを利用してニューヨーク、ボストン、首都ワシントンなど22地域で既存のネットワーク容量拡大を図るほか、新たにオクラホマ州に進出を広げる計画。

日本では、周波数の割当をめぐって先週もすったもんだしているという記事が出ていたが、米国では売買という形で決着がつくのですね。。。 Intel、携帯の草分けと「全米ブロードバンド網」目指すという話もなかなか興味をそそります。

(3) スパム送信の兄妹に有罪判決、兄は懲役9年

日本はブロードバンド化が進んでいるから、スパム発信などもかなり頻繁になっているはずだが、まだこうした警察の動きは表立ってきていない。いや、ここまできつくなくても「電話やメールを使って詐欺をすることはいけない」という部分はもっと強調されるべき。なかなか検挙されていないのでしょうかね。

11月1日からケータイで通話しながらの運転に罰金が課せられるようになった。何千人もの検挙があったという報道は、よくも悪くも、必要なのですよね。危ないもの。どうかケータイしながら自転車乗っている不届き者も捕まえてくださいな。

ブッシュさんとケリーさんはIT業界を中心として海外へのアウトソーシングに対する規制問題なども違う意見を持っていた。米国ではIP電話に対する課税も問題になっている。さてさて、これから4年間。どんなIT大国に米国はなっていくのでしょう?