ネット上の著作権は難しいけど・・・

東京地方裁判所は7日、NHKと民放5社がエフエービジョンの「録画ネット」に対してサービス停止を求めた仮処分申請について、申請を認める決定をした。
 録画ネットは、テレビチューナー付きPCをユーザーに対して販売するとともにエフエービジョンの事務所内に設置し、ユーザーがインターネットを通じてテレビ番組の録画予約と録画した番組のダウンロードを可能とするサービス。主に海外在住の日本人向けに2003年9月にサービスを開始し、現在数百人の利用者があるという。
 NHKと在京民放5社(日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日テレビ東京)では、録画ネットが「放送番組の複製・送信サービスにあたる」として、7月30日に東京地裁に対してサービスの停止を求める仮処分申請を行なっており、今回この申請が認められた。

さて、この申請について、色々言うつもりはありません。海外在住者の気持ちもわかるし、自分達の利益を守りたいとする放送局側の言い分が間違っているとは思えません。
サーバ型放送〜異なるNHKと地上波民放の思惑という記事も参考になりますが、やっぱり共感するのはブルーレイは大好きだがコピーワンスは大嫌いという記事の中のコメント
 「録画制限のコピーワンスはユーザーにとって非常に迷惑。コピーワンスによってコンテンツの質が飛躍的に上がったというわけでもなく、不便だけが極端に増えた。一番のデメリットはコンピレーションが作れなくなったという点。これまで私は、好きなコンテンツを組み合わせてコンピレーションディスクを作るのが楽しみだったが、それがコピーワンスによってできなくなった」
 「コピーワンスは、もしかしてエアチェックする気をなくさせるのが目的ですか?との質問に対して、在京キー局の人は『まさしくその通り』と答えて非常に驚いた。こういうことをいっているのだから、ハイビジョン時代になっても放送局の体質は全然変わっていない」
コピーワンスというDRM技術は、あまりにもコンテンツホルダーよりで過去の遺物。ユーザー=悪人視は絶対におかしいということは、CCCDの失敗でも証明されている。ハイビジョン文化を健全に発展させるためには、ユーザーを大事にするDRMを作ることが必要」
ではないでしょうかね。

ちょっと余談ですが、その昔 (いわゆるトレンディ・ドラマが流行った頃) 海外在住者がそのトレンディ・ドラマのビデオを見ながら「え〜!! 日本ていつの間にこんなリッチな国になったの!?」とかなりあせったという話がある。今のようにまだインターネットで日本のニュースがガンガン読める時代ではなかったから。今はNHKの衛星などはヨーロッパでもかなり見れるようになっていますが、それでも見れる番組は限られています。海外在住の人が帰国した時にカルチャーショックを引き起こしやすいというのは、笑えない話でもあります。