通信業界のAmerican Dream?

米国は、American Dreamの言葉もあるように、ある日突然、予期しないものが爆発的なヒットになることがある。でも通信業界はどうなのでしょうね。

まず、WiMAXの話題から
*****
普及途上のWiMAXをはじめ、広帯域無線サービスは大きな成長の可能性を秘めるが、大規模に展開されるにはもう数年かかるだろう――。無線ブロードバンド機器ベンダーは6月2日、米首都ワシントンで開催のWireless Communications Associationのカンファレンスで、このような見方を示した。
 Wi-Fiの通信範囲が数百メートルであるのに対し、WiMAX(802.16)は数十キロの範囲で通信できるとされている。機器ベンダーはこのカンファレンスのフォーラムで、2006年にはWiMAXを顧客向けに提供できるだろうと述べた。
 このフォーラムでは、5人のパネリストが無線ブロードバンドから得られる利益の規模について議論したが、その成長見通しについて、ほとんど具体的な予測を示すことはなかった。ただし、無線機器ベンダーAlvarionのズビ・スロニムスキーCEOは、話半分に聞いてほしいとしながらも、無線ブロードバンド機器の市場規模は2003年の3億500万ドルから、2008年には29億ドルに拡大するとの予想を披露した。
*****
東京に暮らしているとあまり感じないのだが、地方やアメリカ、オーストラリアにいくと、「こんなところでDSLとかFTTHって無理よね」と思う地域はまだ結構ある。だから keep on watching ですかね。日本でもスキー場とか沖縄の離島ってほしい気はするのだが。。。

まだよくわからないのが、以下の記事。
*****
米携帯電話業界の草分けとして知られるクレイグ・マッコー氏が、新たなコンシューマー向けブロードバンドサービスを立ち上げる。米首都ワシントンで開催のWireless Communications Associationの大会で6月2日、同氏が基調講演の中で発表した。
 同氏はこのために「Clearwire」という会社を設立、その会長兼CEOに就任している。
 Clearwireは“プラグ&プレイ”の広帯域無線サービス提供をうたっており、ソフトウェアダウンロードの必要なしに大抵のユーザーが15分以内にネット接続を開始できるサービスを提供するとしている。今夏、まずフロリダ州ジャクソンビルでサービスの提供を開始。来年には、米国内各地、および米国外市場にも進出を図る意向。
 マッコー氏らは、2年以上前からClearwire立ち上げの準備を進めていたという。その過程で企業数社を買収。そのうちの1社で最近買収が完了したNextNetの技術が新サービスの基盤となるようだ。NextNetは、NLOS(Non-Line-Of Sight)プラグ&プレイ・ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス・システムの開発企業。NextNetの技術は2年前から商用化されており、米国のほか、カナダ、メキシコ、アジア、アフリカなど世界の20市場で導入されているという。Clearwireは、自社独自の技術によって、同プラットフォームの強化を図るとしている。
 マッコー氏は、初の全米規模のセルラーネットワークを立ち上げた人物。同氏が設立したMcCaw Cellular Communicationsは1994年、AT&Tに115億ドルで買収された。マッコー氏はほかにも、Teledesic、XO Communications、Nextelなどのベンチャーに関わっている。
*****
このClearwireのページを見ると、ダイアルアップ、DSLおよびケーブルTVとの比較がされているので、Clearwireワイアレス・モデムを買ってPCをつなげるだけで無線通信が可能ってことらしいが・・・この元になる技術NLOSをもっと研究せねば、わからん。。。ざっと調べるだけでは出てこなかったから。

ケーブルTVといえば、米国CATVコムキャストの会長が5月末に突然辞任。IP電話参入にかなり貢献していたのに。。。と昨日の日経産業新聞に書いてあった。米国の30%にあたる2,500万のCATV加入世帯の95%が来年末までにIP電話を利用できるところまで状況は変化しているそうな。そうか、、、突然IP電話大国として米国が出てくるのかな。