支払えるケータイ

J-Waveの朝のNTT NataのCMの中で「うざい」のが「支払えちゃうケータイ」編がある。もちろん NTT Dataはカード会社のネットワークを司っているのは知っているが、ケータイで支払うってことはそれだけではないでしょう。
日本のケータイ3社は、Sony Edy/SUICAを割合意識しながら開発を進めている、というイメージが強いのですが、さてお隣韓国の状況が見える記事を見つけましたので、ちょっと抜粋。
***** 5/19 東亜日報 *****
「モバイルバンキング」は、携帯電話に専用チップを組み込んで口座の問い合わせ、振り込み、現金引き出しなど銀行業務を時間と空間の制約なしに利用できるサービス。クレジットカードとチェックカード、交通カードも可能だ。
ICチップが組み込まれた携帯電話を銀行のATM(現金自動預払機)の前にかざすだけで、現金カードとまったく同じく現金を引き出すことができる。ボタンの操作だけで口座照会と振り替えも可能。
最近、韓国銀行が発表した「韓国インターネットバンキングサービスの利用現況」によれば、3月の国内銀行と郵便局のモバイルサービスの利用件数は計332万9000件で、去年12月(256万件)に比べて30%も増加した。
これを受けて、モバイルバンキング市場をめぐってSKテレコム、KTF、LGテレコム移動通信3社の競争も激化している。
業界は、2005年までに約300万人がモバイルバンキングを利用するものと見込んでいる。
モバイルバンキングを利用するためには、スマートチップを組み込むことができる専用端末が必要だ。最近、20万〜40万ウォン台の専用端末を、移動通信会社と銀行がモバイルバンキングのマーケティングレベルで定価より安く供給している。
携帯電話があってもモバイルバンキングをすぐ利用することができるのではない。銀行ごとに利用が可能な移動通信サービス事業者が違うからだ。
SKテレコム(011、017)=ウリィ、ハナ、朝興(チョフン)、新韓(シンハン)銀行、KTF(016)=国民(クンミン)、韓美(ハンミ)、釜山(プサン)銀行、LGテレコム(019)=国民、第一(ジェイル)、外換(ウェファン)、企業(キオプ)銀行などと提携している。
利用している銀行と移動通信会社間の提携が結ばれていない場合には、モバイルバンキングサービスを利用することができない。
自分が利用している銀行と提携した移動通信会社が分かれば、銀行支店へ行ってインターネットバンキングとモバイルバンキングのためのチップ発給の申し込み書を作成しなければならない。チップ接続のパスワードを入力して端末にチップ設置が終わると、その時から使うことができる。
サービスの利用料金はデータ利用料と口座振り替えなどによる金融手数料に分けられる。口座振り替えの手数料はインターネットバンキング水準(件当たり500ウォン)であり、通信会社ごとに無料使用期間がある。データ利用料は月定額800ウォン水準だ。
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多分、これはそれほど遠くない未来に日本でも同様の問題が出てくるのでしょうね。
韓国は番号ポータビリティが始まりつつありますが、こうしたこととの関係はどうなのでしょうね。
そういえば、先日来ていたJCBの会員誌の中で、JCB社内でのICカードの活用状況とケータイに搭載したICチップの使い勝手が出ていました。ケータイにICチップを搭載してJCBカードと結びつけるポイントは、使用履歴が手元で簡単に見れることと後払い、という点ですね。それから考えれば、ケータイの加入者情報をうまく組み合わせれば、もし銀行からの引き落としに関してケータイ・メールが飛んでいけばブラックリストに乗る可能性も低くなるのかな・・・ケータイのメール・アドレスを頻繁に変えると面倒かもしれないけれど。