NTT DoCoMo 米国撤退で決着

結局、AT&T Wireless は Cingular が買収決定。その額は約407億ドル。vodafone は394億ドルまで頑張ったらしいが。そして、NTT DoCoMoAT&T Wireless の持ち株を売って、とりあえず米国進出考え直し。まあ、無難な線かしら。
AT&T Wirelessが身売りを急いだのは、例の番号ポータビリティ問題で解約者が相次いだせいだという。サービス低下にイライラしていた、でも番号変更は面倒と考える契約者が多いのはどこの国も同じ。それが米国は番号ポータビリティを昨年末に導入したら、さっさとサービスの悪いキャリアに見切りをつけてしまったという訳。
日本でも同様な現象を恐れているのか、3大ケータイ事業者は「いや、お金がかかる。ユーザは望んでいない」というアンケートを提出して攻防。それに対し、オンライン雑誌などが別のアンケートを実施して、「有料でも結構ユーザは動きたがっていますよ」とつきつけている。
しかし、今回の急展開に思うのは、米国は数少ない国民の休日明けにこうした買収話の決着が発表されることが多いということ。やっぱりマイケル・ムーアの言う「株主のために動く企業」が多いのよね。株式市場が動かない時にほとんどの発表が計画されるもの。まあ、時価総額が劇的に動くから仕方ないのだが、米国では休み明けは落ち着かないって生活も嫌だな。