ごもっともな部分とそうでない部分とがぐちゃぐちゃになる「光の道」論議

NTTの「構造分離」よりも通信ビジネスの「構造改革」を
という記事は、一部、誤解もありますが、まあ、そうですね。

誤解

自前で光ファイバーを敷設するよりもNTTの回線を借りてサービスを行なうことが有利になり、USENのような独立系のインフラ業者は撤退してしまった。
USEN自体は撤退しましたが、元子会社は継続しています・・・

また、
「NTT東西の機能分離はありだが、監視体制が重要」---KDDI小野寺社長
という意見は、東京電力パワードコムを買収しながらも、なかなか固定通信で黒字になれず、でも一方でかなりCATVにお金をかけているKDDIのスタンスの説明としては不十分かも

「光回線会社は“ガラパゴス提案”」、NTTが民主党議連でソフトバンク案を批判
という記事については、NTT DoCoMoが現在のケータイ事業における日本のガラパゴスを作り出したけれど、それでNTT Groupが潤っているのだから、こんな言い方も奇妙・・・

まあ、固定にこだわらず無線でも、という主張はもっともです。
でも、孫さんの固定から展開した無線ビジネスは成功した記憶がないな〜

NTT DoCoMoPHSを軽視した。
そして、KDDIの子会社だった DDIPocketはWillcomとなり、ソフトバンクの支援を受ける身となり・・・

日本では、他キャリアとのShort Messageはできない
だから、Twitterのような発想が出ない?

こんな風に言いだすときりがないですよね。
ちょっと前にテレビで昔のCMをやっていて、そこに巨大なケータイ電話が出てきて、爆笑したけれど、
携帯電話の歴史
を見てもわかるように、ケータイが始まったのは1987年。私の隣に座っているエンジニアと同じ年。

インターネットが日本で商用化されたのは1992年。その年に生まれた人間はまだ高校生?

うーむ・・・