世の中のアナリストは何を分析しているの?

今朝の日経産業新聞でこんな記事が目につきました。

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出歩かない日本人、在宅市場は拡大か

28日付の1面「ビジネスプラス」で面白いデータを紹介しています。日本人が1日に移動する回数は平日2.31回、休日1.85回。いずれも2005年時点で、前回1999年よりも減っています。例えば通勤で1回目、帰宅で2回目と数えるので2を割るということはほとんど外へ出ないということ。題して「出歩かない日本人」です。テレビショッピングや宅配市場の発達が背景にありそうです。健康的とは言いにくいけれど「在宅市場」の拡大は消費のあり方をさらに変えていくかもしれません。
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これを読んで最初に思ったのは、出かけづらい状況 (混んでいる。高い買い物。バリアフリーに程遠い、など) なのか、それとも一緒に出かける人が少ない、オタク気質が増えたのか、ということ。

まあ、自宅でネットという状況は
FTTHの利用者が大幅に増加、総務省「通信利用動向調査」
という調査からも推測できるのですが、会社の同僚に言わせると、私は「出歩く日本人」のようで。まあ、自分で旅行記を整理していて、そう思う時もありますけどね。だから、FTTHでなくてもADSLで十分なほど、アップロードが少ない。つまり写真といくつかの動画程度ですから。

だから
NTTコム,集合住宅向け光インターネット接続サービスを値上げという記事も他人事だと、

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セカンドライフ」利用支援のメルティングドッツ、登録者1万人超に
 仮想世界「セカンドライフ」への参入支援を手掛けるメルティングドッツ(東京・新宿、浅枝大志最高経営責任者)は25日、同社のサイトでセカンドライフを始められるようにしてから約1カ月半で、日本人登録者が1万人を超えたことを明らかにした。登録者の年齢分布では27―31歳が最も多かった。

 メルティングドッツは3月末、自社サイトからセカンドライフに登録できるようにした。同社運営の日本人居住区メルティングドッツ島からスタートし、基本動作やルールをチュートリアルで学べる。登録は多い日で1日1000人を超えたという。25日時点では約1万4000人いる。

 年齢分布では27―31歳が23%で、22―26歳が20%と続いた。17―21歳と若年世代は8%。「セカンドライフを楽しむには、グラフィック処理機能の高いパソコンとブロードバンド通信の環境が必要なためではないか」と同社はみている。
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という記事も、ふーん、という気分ですね。

この総務省が発表している
平成18年「通信利用動向調査」の結果

別添pdf
では
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5 安全・安心への取組状況

(1) インターネット利用で感じる不安 (世帯)
インターネットを利用している世帯で「特に不安は感じない」は15.2%にとどまり、インターネ
ット利用世帯の多くは、何らかの不安や脅威を感じながら利用。
感じている不安の内容としては、「ウィルスの感染が心配である」が66.8%と最も多く、次い
で「個人情報の保護に不安がある」(66.6%)、「どこまでセキュリティ対策を行えばよいか不
明」(57.3%)の順。

(2) 個人情報保護対策の実施状況 (世帯)
不安感の高まりを反映して、何らかの個人情報保護対策を実施している割合は59.0%と、
前年よりも大幅に増加。対策として最も多いのは、「掲示板などのウェブ上に個人情報を掲載し
ない」(38.4%)、「軽率にウェブサイトからダウンロードしない」(32.1%)、「懸賞等のサイト
の利用を控える」(23.6%)、「クレジットカード番号の入力を控える」(23.5%)で、いずれも前
年より実施率が上昇。
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という部分があり、これに関する突っ込み調査は? と総務省を追求したくなりますけどね。
また、

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電子マネーの利用が進展。全体で約1割が所有し、20〜40代で保有率高。
電子マネー保有率は、全体で10.7%と約1割の者が保有。世代別では30代が19.0%と最も多く、次いで40代(14.9%)、20代(13.9%)の順。保有している電子マネーの形態は「ICカード型」が7.6%と最も多く、次いで「携帯電話型」(3.6%)、「ネットワーク型」(0.7%)の順。都市規模別に見ると、「ICカード型」は「携帯電話型」に比べ保有率の差が顕著。[3(7)(p15)]
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という部分では、
モバイルSuica会員、50万人を突破――Suica発行数の約2.4%
という記事と
おサイフケータイ、“持っているけど使ってない”が5割超──MMD調べ
あたりを含めた別のレポートを誰か書いてくれないかな〜なんて興味がわきますからね。