日本人は「ミレニアルズ」になれない?

「ミレニアルズ」は、
新時代の到来を告げる「ミレニアルズ」
という記事に出てくることばで
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米国では、ほとんどの子どもが7歳になるまでに携帯電話を使い、コンピュータゲームで遊び、TiVoなどのオンデマンドテレビの使い方を習得する。
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という定義のようです。さてそんな記事と
デジタル先進国ランキング、日本は携帯電話で健闘も、トップは台湾に
という米国の調査会社の報告を読むとちょっと凹みますね。
ここの中で米国は、
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8.1ポイントで3位につけた米国では、ケーブルTV、デジタル放送、デジタルビデオレコーダ(DVR)など、TV関連の製品サービスの利用が目立ったという。
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と書かれている。

先日からCESでのテレビ関係のサービスにネット系が進出しているという話題に触れてきたし、
「デジタル・ライフ」商戦に走り出した米家電業界――今年のCESを総括する
という動きが顕著なような気がするが実態としては
ビデオオンデマンド、課題も競争もいっぱい
という記事の中で
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VoD の弱点はまず第1に、デジタル放送ケーブルテレビでしか視聴できないことにある。アナログ放送ケーブルテレビや衛星放送テレビでは利用できない。調査会社 JupiterResearch のレポートによると、米国内ではテレビを持つ1億1500万世帯のうち、VoD 対応テレビを持つのは3000万世帯に過ぎないという。
そして、これら3000万世帯のうち、「最近1年間に1回以上 VoD を実際に利用した加入者は31%にとどまる」と、JupiterResearch のアナリスト Todd Chanko 氏は述べた。さらに、デジタル放送ケーブルテレビを持つ世帯の18%は、まだ VoD サービス提供地域に入っていないとも説明している。
VoD の伸びを鈍らせているもう1つの原因は、残りの82%の世帯による VoD サービス利用率の低さだ。JupiterResearch の推定では、VoD 対応ケーブルテレビを持つ世帯のうち VoD を利用した経験があるのは27%に過ぎないという。
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だからこそ、Google Videoが出て来たのだとおもったが、
Google Videoにブーイングの嵐
という見方も少なからずあるらしい。ここの中で
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そして今回登場したGoogle Videoは、さらにお粗末なようだ。批判者は多くの問題点を指摘している。
 ビデオの選択肢が限られており、ダウンロードの帯域が狭いほか、ユーザーインタフェースが不安定だという。また、ダウンロードプロセス全体の最初のステップであるアカウント認証ができないという問題も浮上している。
 おそらく最も重大な問題は、Googleが採用しているビデオの著作権保護手段が明らかに旧式なことだろうと、Searchenginewatch.comのプライス氏は語る。新たに判明した詳細な情報によれば、販売サービスが開始されたばかりのGoogle Videoのビデオの著作権保護には、プロプライエタリなビデオプレーヤーとユーザー名/パスワードシステムが使われている。
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という部分が出てくる。
うーん、でも
デジタル放送のDVD書き出しが可能に〜ようやくパソコンがDVDレコーダー相当の機能を実現
“デジタルはアナログより不便”を解消できるか?――JEITA、地上デジタル放送のコンテンツ保護に関する提案について説明
なんて、デジタル放送の「コピーワンス」制限に苦慮している日本よりいいような気もするのだが・・・

まあ、日本でどのくらいテレビが面白いか? というと、今朝の日経産業新聞はちょっと悲観的な見方を示していましたね。
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よろめく「連ドラ」、春は遠く
 ドラマ不調に拍車。ビデオリサーチの2005年番組視聴率(関東地区)ランキングで、こんな傾向が鮮明になった。上位20番組のうち9本がスポーツ。特にサッカーW杯予選が5本と圧倒的な強さだった。一方、ドラマは日本テレビ「ごくせん最終回」(32・5%)など3本にとどまった。
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だからといって、皆がテレビ離れをしているかといえば
2005年 年間視聴率 フジ、2年連続3冠
という詳細な記事にあるように、うそ臭い連続ドラマよりもスポーツとかドキュメンタリーに傾いている、という感じでしょうか。NHKの「プロジェクトX」もやらせのような部分が見えた途端、あの長年の感動は何だったんだ・・・という形で終了してしまいましたからね。。。
昨日の読売新聞夕刊には、年明けのドラマがかなり高視聴率だった、という記事も出ていました。
まあ、
オカン基準とGyaOと年越し
という新しい動きもあるようですけどね。

こんなセミナーも面白そうかな・・・
「インターネットと放送の融合、ケータイTVの最新動向」
【第1部】
 「放送と通信の連携に向けて
 〜デジタル放送から広がる新たな可能性〜」
 NHK
 総合企画室〔デジタル放送推進〕
 担当部長
 元橋 圭哉 氏
【第2部】
 「携帯電話が目指す放送通信連携サービス」
 KDDI株式会社
 コンテンツ・メディア事業本部 メディア本部
 コンテンツビジネス部長
 神山 隆 氏

著作・肖像権、新ルール課題
のような繰言にならなければいいのですが・・・