夜9時のお楽しみ

今朝の日経産業新聞に掲載された記事がNIKKEI NET ITニュースメールのトップを飾っていた。
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USEN・ジュピター、映像配信用ネットワークを増強
 USENとジュピターテレコムはそれぞれ、映像配信用のネットワーク設備を増強する。USENは高性能ルーターを新たに配備するなど25億円を投じ、会員数が急増しているインターネット上の無料放送を1000万人規模でも対応できるようにする。ジュピターはコストを抑えつつ高品質の映像を配信できる光伝送装置を導入した。両社はブロードバンド(高速大容量)通信時代の主力コンテンツとして期待される映像配信の利用拡大に備える。
 USENは7日にブロードバンド放送サービスの「ギャオ」のシステムを刷新する。ネットワーク設備には米シスコシステムズルーター「CRS―1」を採用。従来は最大で毎秒40ギガ(ギガは10億)ビットだった通信の処理能力を、4倍の160ギガビットに引き上げる。
[11月1日/日経産業新聞]
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Gyaoが動画配信でかなり視聴時間を伸ばしている、というネットレイティングの調査結果が先週発表されましたが、それに噛み付いたのがヤフーとMSN。
「GyaOは利用時間シェア6割」は「不正確」とヤフーら抗議
あら、MSNとGyaO
USEN、MSの「メディア オンライン」にGyaOの50番組を提供−リモコン操作の簡便さでユーザー層拡大を狙う
という発表もしたばかりだから、良い関係だと思っていたのに?
まあ、結局ネットレイティングが訂正を発表しましたね。
ネットレイティングス、「GyaOの動画配信シェア60%」との調査を訂正
まあ、GyaOはシェアよりはこうして話題になって広告が増えればいいのでしょうね。
今日あたり登録ユーザ350万に迫る勢いで伸びているようですし。

さて、本当に皆、そんなにネットを楽しんでいるのかしら、と思ったら、こんな予測が出ていますね。
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ストリーミング配信システムの市場規模、2008年度に倍増――富士キメラ総研予測
 調査会社の富士キメラ総研(東京・中央)は31日、ブロードバンド(高速大容量)通信を活用した映像関連ビジネスの市場予測を発表した。調査によると、ストリーミング(逐次再生)配信システムの2008年度の市場規模は04年度の2倍にあたる1130億円。
 ブロードバンド通信の普及により高画質の映像配信が容易になったことや、企業のIR(投資家向け広報)・PR向け需要が拡大していることなどを背景に成長を見込んでいる。
 テレビ会議システムや遠隔医療システムなどの「双方向コラボレーションシステム」は、08年度の市場規模が481億円に達するもようだ。中小企業の会議用需要などが拡大し、04年度に比べて28%増える見通しだ。
[11月1日/日経産業新聞]
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また、
ネットのゴールデンタイム、400万人以上がアクセス
という調査結果も出ているので、以前はテレビのゴールデンタイムと言われていた午後9時から10時はネットのゴールデンタイムともいえるようになったわけですね。まあ、11時過ぎに回線使用料が安くなるから、というピークがあったのは昔話。
今は
回線/ISP 定期リサーチ:2005年10月24日――現在のブロードバンドユーザーは93.7%
と常時接続が当たり前ですからね。

ビデオリサーチの2005年 10月17日(月) 〜 10月23日(日)の9時台ドラマ視聴率は
 危険なアネキ (フジテレビ) 21.1%
 木曜ドラマ・熟年離婚 (テレビ朝日) 19.2%
 金曜エンタテイメント松本清張スペシャル黒い樹海 (フジテレビ) 17.1%
 1リットルの涙 (フジテレビ) 15.1%
 野ブタ。をプロデュース (日本テレビ) 14.9%
 相棒 (テレビ朝日) 14.7%
となっていて、女性がチャンネル権を握っているような気がしますね。ということは、テレビからあぶれた、または自分が見たいテレビはもっと遅い男性軍がネットをする。うーん、確かに棲み分けはある程度できるような気はしますが、だからといって日経産業新聞の「眼光紙背」で「ネット企業は民放との連携を焦る必要はあったのか」と言ってしまうのはちょっと危険かも。しかし、昔言われていた「ドラマのTBS」はどこに行ってしまったのか・・・

まあ、ネットで昨晩発足した小泉内閣
小泉総理や内閣の動きを動画で紹介する「政府インターネットテレビ」
でキチンとチェックするとか、であればいいのですけどね。テレビのニュースではなかなか話題の部分しか出てこないから。しかし、この「政府インターネットテレビ」 は11月10日に開始。もう少し早く始めていたらよかったのに。ついでにブログやポッドキャスティングでの情報配信も考えません?