「いつでもどこでも」なのか、それとも「話題に乗り遅れないように」なのか

今朝の日経産業新聞ソニーロケーションフリーTVをライセンス供与、つまり他の会社の製品とも組み合わせることができるようにする、という記事が出ていた。まあ独自路線ばかり追っていたのでは市場を広げることはできませんが。これはベースになる部分に自分のお気に入りのキーワードを入力して検索して録画する、という基本をきっちり抑えているからできる話。

この話に近そうでちょっと見方が違うコラムを見つけました。
iTMSでテレビ番組販売、無料で視聴できるのに売れるの?
この中で
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たしかに自分も4年ぐらい前から、見たいテレビ番組はHDD録画機のTiVoに予約して、時間のある時にまとめて見ている。リアルタイムで見るのは、結果を知った後では全然楽しめないスポーツぐらいだ。おかげで関心のある番組はくま無く押さえられるようになったし、最近はテレビの"ながら"視聴をしなくなった。だが、見逃すプログラムがまったくなくなったわけではない。
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以下が結構面白い。オンデマンドというサービスに対する「そうよね」と思わせるユーザ観点が書かれている。

つまりロケーションフリーが「いつでもどこでも」自分が録画したものが見れる、ことに対して、iTunesビデオは「話題に乗り遅れない」、つまり新しい興味を持つ行動も引き出せる、という話。
やはり米国で TiVoがヒットしたからこうした iTunesビデオも受ける、というのは著作権ばかりを気にして一向にオープンにならない日本の放送局の対極にあるものなのでしょうかね。
さて、TiVoも色々経営問題だの、著作権処理問題などがあって日本市場参入もどうなったのか、という感じですが、ちょっとTiVoのおさらい。
TiVoを斬る! 全米で300万世帯が加入したサービス、TiVoが日本に上陸する
がどこまで深堀した記事になっているのか知るために有料会員になる気はないのでもう一つ。
DVRが視聴率を変える!? TiVoとNielsenがTV視聴者調査で提携
の中に出てくる昨年2月のジャネット・ジャクソン事件が TiVoを一躍有名にしたのでしたから、やはりこの「話題に乗り遅れないように」というスタンスですね。

数年前まではフジテレビの月9のドラマを見ないと翌朝の話題についていけない、という風潮があったそうです。でもそれほどの勢いがあるドラマは年に何本あるのでしょうかね。今クールは連続ドラマといえば Desparate Housewives しか見ていない。月9も初回半分見たけどあんまり・・・。ケーブルTVもこの頃、再放送が多くてもうすでにうちのDVDライブラリに入っているものが多くなったし。じゃあ、Gyao のようなものを見るかというと、登録をしてから何回サイトに行っただろう・・・という程度。会社でず〜っとPCに向かっている生活なので、家のPCで娯楽する気になれないかな。iPodビデオを買ったら変わるかな?

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こんなことを書いていたらスパムのトラックバック発見。この頃、Doblog にエロ系のトラックバックがつくのでいやなのですよね。
コメントスパム
の記事を見つけましたがこうしたスパム的なトラックバックも増えてますね。
先日、別のブログにコメントスパムが50通くらい書き込まれていた時には、震えながら削除しましたが。
今日の午後、ブログとSNSに関する総務省の統計が発表される予定。良い面だけではなくこうした面にも目を向けてくれるとよいのですが・・・