梅雨明けの気になるニュース

梅雨明けのうだる暑さで目がさめた今朝の日経新聞記事
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携帯で少額決済、JCBが本格開始・来春めどに全国1万店
 ジェーシービー(JCB)は携帯電話や無線ICカードを使って瞬時にクレジット払いができる少額決済用のサービスを本格的に始める。まず東京、北海道、香川など九都道府県で導入し、年内に全国に拡大。来春までに約1万店で利用できるようにし、50万人の利用者を獲得する。NTTドコモの出資を受けて来年参入する三井住友カードなどに先行し、ノウハウを蓄積していく。
 サービス名は「クイックペイ」。昨年から一部地域で試験的に導入していた。JCBのカード会員が対象で、ドコモの無線ICチップ内蔵機種「おサイフケータイ」に専用ソフトを導入するか、無線ICカードの発行を受ければ利用可能。使用限度額は1回2万円までと通常のクレジットカードより少ない。
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Google から検索すると出てくるが、日経ニュースのリンクからはずれているのは何故?まあ、いいけど。

お金といえば
ブロードバンドタワーの電源が230msecの瞬断、イー・トレードなどに影響
Yahoo! JAPANのデータセンターで「瞬間的な停電」15日未明まで障害
この件でBB Towerの発表では「現時点において、本件により、当社の業績及び財政状況に及ぼす影響は軽微であると認識しておりますが、今後、状況の変化によっては、影響が出る可能性があると考えております。」となっているが、オンライントレードとかポータルサイトに数時間の影響を与えても損害賠償は少ない、ということなのでしょうかね。

さて、日経のもうひとつのニュース。
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アップル、「iPod」向けに音楽ビデオ配信へ・米紙報道
 【シリコンバレー古田彩】米アップルコンピュータは携帯音楽再生機「iPod」で、利用者が音楽ビデオを見ることができるようにするサービスを始める見通しだ。同社の音楽サイト「iチューンズ」を通じて販売、iPodに転送できるようにする。米ウォールストリート・ジャーナル紙が関係者の話として伝えた。
 報道によると、アップルは音楽大手のワーナー・ミュージック、EMIグループ、ソニーBMG、ビベンディ・ユニバーサル傘下のユニバーサル・ミュージックとサービス開始に向けたライセンス交渉に入った。9月までに動画再生機能を備えた新機種を発表するという。
 音楽ビデオに続きテレビ番組などの配信にも乗り出す戦略。テレビ制作など複数のメディア企業とも接触したもよう。音楽事業はアップルの売上高の4割を占める収益の柱。4―6月のiPod販売台数は前年同期比7倍の615万台。6月末には簡易ラジオ放送の「ポッドキャスティング」を聴いたり、デジタル写真を見たりできる新機種を投入し、端末の機能を高めつつある。
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ポッドキャスティングが出てきたあたりから、当然考えられていた流れなのでびっくりはしませんが、問題は日本での展開。
謎の会社「アイチューンズ株式会社」
に総括されているように、日本での展開は、米国主導らしいので、どこまで日本でのニーズを汲み取ってくれるのか、というところでしょうね。

さて、
テレビ局は携帯でどう稼ぐ? TBSの場合
の中でも、
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携帯コンテンツは、月額数百円の小額課金で提供されることが多い。テレビ局は広告モデルで成り立っているが、携帯プラットフォームでも広告で収益を上げることはできないだろうか。
 この話題を振られた成合氏は、「広告モデルは非常に微妙」と苦笑する。「どういうかたちで(広告)代理店、クライアントと向き合うか。コンテンツビジネスのほうがやりやすい」
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というくだりが出てきますが、テレビとネットの融合は・・・ですね。
放送局が乗り出す番組ネット配信事業のインパクト
はとても日本の事情を書いているような気がします。
一方米国では
早送り中もCM――TiVo、CM強化の新技術導入
という動きが。
HDDレコーダーによるCMスキップで“損失”540億円
という野村総研のレポートがかなり批判をあび、そのせいか
HDDレコーダーのCMスキップでも「CM価値下がらない」
というレポートも出ましたが、まだ HDDレコーダーもこれからでしょう。
でも結局、
GyaO、横浜ベイスターズ主催試合のライブ配信を一時中止
のように関係者の利害が一致しなければ頓挫してしまう分野ですからね、難しいでしょうね。

何度もいうようですが
総務省、2010年までに上り30Mbps級の次世代ブロードバンドを9割の世帯に
という政策を出すのも結構ですが、それで何をするの?
「上り30MbpsのUIBNによって実現されるアプリケーションとしては、ブログによる動画配信や個人制作映画のP2Pネットワークによるデータ交換、動物園などのリアルタイム動画配信、ネット参加型結婚式、高齢者見守りシステム、グリッドコンピューティングなどの例を挙げている。」
という部分って苦しくないですか? 高齢者見守りシステムは介護保険の対象になるように他省庁に働きかけますか? 個人制作映画といっても、その個人がちょっと名が出たら著作権の問題は大きくなるのでしょ?
前よりはすこし国として普及に本腰を入れざるを得ない、というレポートになっていますが、どこまで本気?