面白いビジネスありますか? ***ちょっと追記***

今朝の日経産業新聞は、ベンチャー・キャピタルの特集を掲載していた。
その中で興味をひくのは「ジャフコ
結構海外の企業にも投資をしていて、
日本のベンチャーキャピタル、ジャフコ
の記事にあるようにジャフコは、02年から今年まで500億ウォンを韓国のベンチャー企業22社に投資した。
面白いのは、「このうち、40%ぐらいは売り上げが全くなかった。3社は創業段階だった。 無謀に見える投資だが、市場の成長性と経営陣を徹底的に分析するのは基本だ。ジャフコは世界市場に売り込むことができる技術にのみ投資する。市場の成長可能性も大きくなければならない。しかし、技術よりさらに慎重に評価するのは、最高経営者(CEO)の意思決定能力と事業ビジョンだ。」という部分。
非常にシリコンバレーに通じる部分があると思う。でも「ジャフコは1973年、日本の経済研究所の野村総合研究所で設立した。以後、野村研究所から独立したジャフコは、ジャフコアジア、ジャフコアメリカなど世界へ領域を広げた。」

以前に私もジャフコの人と会ったことがある。それは、私の昔の同僚がちょっとユニークな会社に所属していて、彼が日本に来たときに会った。結局、その会社は大手のネットワーク機器メーカーに買収されたから、「ジャフコは、ジャフコはこれまで世界3000余りの企業に投資して、80余りの企業を株式市場に上場させたり、買収合併(M&A)させた。 」といううちの一つであったのだろう。

少し前に、シリコンバレーで起業して5年くらいでIPO。余生を遊んで暮らすかベンチャーキャピタルになる、というパターンが以前は多かったのだが、今はもう一度、自分の好きなことで起業する、と考える人間が増えた、という記事を読んだ。
まあその起業が金儲けにつながるのか、ボランティア的なものになるのかは別として、そうした活動の中でブログが結構重要な位置付けにある、という趣旨もあったようだ。(この手のぼんやりした記憶にははてなのような検索を使用するしかないのでしょうかね。でもこの
「はてな」という変な会社
という記事を読んでいると、Google とは別の意味で、育っていく素地を感じますね。
でも堅苦しい投資会社だったら、この手の会社には投資しないのかもしれませんね。

日本の経済産業省は、日本の産業の空洞化を嘆いていますが、今までこうした自由な会社を育ててこなかったしっぺ返しかもしれませんよ。日本でネットワーク機器が何故育たなかったかといえば、「つながっていく」ことの後ろ向きとカチカチの通信事業しか考えなかったから、という答えを舌を出しながら答える人間は私だけではないでしょう。

さーて、今日はあまり興味をひく記事がピックアップできなかったな〜。でも今晩は「サイバー攻撃との闘い〜IT犯罪から会社を守れ〜」
という日経スペシャル「ガイアの夜明け」
を見なきゃ。日経産業新聞で連載していた「ネットの闇」という記事との連携でカカクコムの事件などを取り上げる予定だというのだから。

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JAFCO に関する韓国記事が間違っている、というコメントがありましたので、追記です。

会社案内によると、

JAFCOは、国内最大規模のベンチャーキャピタルとして、1973年の設立以来、将来成長軌道に乗る潜在力のある中堅企業、あるいは、独自の技術・アイデアを持つ新興企業に対してプライベート・エクイティ(未上場株式)投資を行い、その成長を支援してきました。2004年3月末現在、累計での投資先会社数は2738社、その投資先会社からの株式上場社数は706社に達しています。

ということですね。成り立ちについては、野村系ということはわかるのですが、野村證券とする説もありますが、JAFCOサイトには詳細記述がないので、分かった時点でまた追記しますね。

まあ、韓国の記事が何でも間違っているとはいいませんし、JAFCO のどの拠点分かもこの記事では不明ですね。

でも、ここでいいたいのは、米国でも韓国でもこうしたVCによって面白い起業がビジネスを成り立たせているし、日本でも一部、動きはあるけれど、役所はあまり何もしていないような気がする・・・という部分です。