もう日本はブロードバンド先進国ではない?

今週初めに英国の市場調査会社Point Topicが発表した2004年12月時点でのブロードバンドの各国別普及状況によると、日本や韓国がうかうかしていられない状況が見えてくる。

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2004年12月31日時点における全世界のブロードバンドは1億5050万回線となり、前年よりも5000万回線増えている。下半期の伸びだけで2650万回線で、伸張率は記録的に高まっている。
米国のブロードバンド回線は3390万回線だが、2位の中国は下半期だけで660万回線を増やしており、1位の座をうかがっている。中国と3位の日本はFTTHの伸びが著しい。
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このレポートの概要が (登録すると) pdf でダウンロードできるので見てみると、ちょっと以外な面も見えてくる。

やはり依然として、DSL回線は24.2%の伸び。その他のブロードバンド技術は16.5%の増加なので、DSLが全体の64%を占めている。(ニュースリリースでは、「全世界ではDSLが全体の62%、ケーブルモデム、FTTHなどそれ以外のブロードバンド技術が残りの38%を占める。」となっているが・・・)

【ブロードバンド大国トップ10】
1. 米国 3390万 (ケーブルモデムがDSLよりも多い)
2. 中国 2580万 (平均実効速度はどの位なのだろう? FTTxも進んでいるらしいが)
3. 日本 1819万 (FTTxが26%も占めている国は日本位)
4. 韓国 1190万
5. ドイツ 690万
6. フランス
7. 英国
8. カナダ (ヨーロッパ勢に負けつつあります・・・まあ人口も少ないから・・・)
9. イタリア
10. 台湾

【ブロードバンド契約数の増加トップ10 (2004年下期)】
1. 中国 670万
2. 米国 470万
3. 日本
4. 英国
5. フランス
6. ドイツ
7. イタリア 100万 (トリプルプレイが良い結果を生んでいるのでしょうか?)
8. オランダ
9. スペイン
10. ブラジル

日本以外のアジア諸国は伸び悩みですね。

【ブロードバンド増加率 トップ10 (2004年下期)】
1. トルコ 155%増加して487,000回線に
2. ポーランド 122%増加して689,000回線に
3. ハンガリー (今まで発表されていなかった数字が明らかになったため)
4. メキシコ 60%増加して593,000回線に
5. ニュージーランド
6. ペルー 51%増加して209,000回線に
7. オーストラリア 52%増加して610万回線に
8. マレイシア
9. アルゼンチン 45%増加して474,000回線に
10. 英国

発展途上国があまり普及していなかった状況からジャンプアップするのはわかるのですが、英国が増えている、というのはちょっと意外な気がするのは私だけですか? マレイシアも今度、FTTxが始まるという噂も聞いています。

【ブロードバンド普及率】
1. 韓国 24.8%
2. 香港 21.9%
3. オランダ 19%
4. デンマーク
5. カナダ 
6. スイス
7. 台湾
8. ベルギー
9. スウェーデン
10. ノルウェイ

ここに日本がいない・・・昨年9月にDSL Forumが発表した DSL 世帯普及率では、世界第7位、16.96%だったのに。人口が多いから? いや、別の面から見ればまだまだブロードバンド戦争は続くということですね。