ブロードバンド三寒四温?

ライブドアとフジテレビのすったもんだにSBIという孫さんのグループ会社が加わったことで混乱が予想されるこの一週間。そんな月曜日の朝に飛び込んできたニュース。

日経新聞には、リークなのかな、まだ USEN のサイトには掲載されていないのですが、BB放送の発表。
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USEN、500番組ネットで無料放送・CMなどで収益
 有線放送大手のUSENは4月から、映画や音楽など500番組を家庭のパソコンに無料配信するブロードバンド(高速大容量)放送を始める。市場が拡大しているインターネット広告やCMを収益とする。一定の通信速度を確保できれば、好きな番組を見たいときに視聴できる。テレビ局と類似の事業の提供で、放送と通信の垣根が下がりそうだ。
 新サービスは「GyaO(ギャオ)」。ギャガ・コミュニケーションズなどグループ企業が持つ映画や音楽のほか、テレビ局から購入した番組や、独自制作したニュースも放映する計画だ。
 番組を試聴するには、USENのサイトに接続し、利用者の性別やメールアドレスを登録する。ADSL(非対称デジタル加入者線)など通信速度が毎秒1メガ(メガは100万)ビット以上の通信環境を整えれば、特別な受信機がなくても視聴できる。総務省によると1メガビット以上のブロードバンド通信利用者は昨年9月末で1763万件。
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うーん、このテレビ局と類似という部分がポイントですかね。どの程度のコンテンツ、いや、面白い番組が提供できるのか、というところでしょう。
テレビドラマは著作権の問題が複雑なのでなかなかBBでは使えないから、先日、その著作権の使用料が一応決まった。通常の契約は、地上波で2年間に本放送と再放送一回ができるというものだそうな。でもそれを超える回数の再放送やインターネットや衛星放送での配信はまた別途の契約が必要となるという、という現状を一歩進めるものだという意見が出ていますが、実際のところ、どこまで使えるようになるのでしょうかね。

そのあたりをまとめたものなのかどうかはわかりませんが「映像配信事例比較調査 2005年版」というレポート発刊のニュースがメルマガで届きました。興味をひいたのは、「タレント事務所の動向」という部分でジャニーズ事務所の例が取り上げられていたこと。ここはかなりネット掲載に対してうるさい、というか規制が強いところで有名。でもフジテレビばかりでなくNHKまでもここのタレントによって視聴率を伸ばしている、というのも事実。
詳しくは「考察 〜ジャニーズ事務所はいつネット配信にGOを出すのか〜」にて。

さーて、そんな民間の動きにどこまで敏感なのかわからない総務省が、ようやくWiMAXなどの周波数分配を議論する重要会議,4月に提案募集するそうです。YOZANという動きもありますが、とある大手キャリアが既にWiMAXに関して動き出している、という噂も飛び交っているので、急いで動く必要が出たのでしょうかね。

さーて、BB先進国の韓国は、ブロードバンド料金従量制に?!というニュースが出るほどになっているという。うーん、確かにFTTHでつないでいる友人が自宅でPCをつないでいたらある日突然速度が落ちたので原因を調べたらP2Pで自分の持っているファイルが引っ張られていたという。こうしてガンガントラフィックが上がっていくのがバックボーンを逼迫するのだな〜という話。
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