ホテル・キーをFelicaにすると

東京・品川の「ホテルサンルート品川シーサイド」に、美和ロックとソニーブロードバンドソリューションが開発した非接触型ICカード「フェリカ」を使うホテル用の錠前システムが導入されたそうだ。「ALFH」というこのシステムはホテル駐車場の決済にも使えるし、利用者の入室記録などもカードに残せるというもの。
このシステム自体は、1月に発表されているが今度、その具体例が発表できるようになったのと、来週開催予定のFelica Solutions Fair 2004でも事例紹介されるようだ。

こう書くとまるでソニーブロードバンドソリューションの手先のようですが、こうしたソリューションが進むのはいいこと。リゾート・ホテルに行くと、ClubMed などはサイン一つで、というサービスを売り物にしているが、なかなか国内リゾートではそんなサービスは浸透していなくて、いちいち割引券を持って歩かなければならなかったりする。使っているパッケージによって特典が異なるため。こうしたICカードを活用したサービスが進めば、部屋単位でどんな特典がつくかがわかるのだから、予めICカードに埋め込むことも可能になるはず。ただし、サービス・ポイント毎にリーダー/ライターを設置しなければならないからちょっと投資は必要になるでしょうが・・・チラシの紙代との相殺など経営的に見合うかどうかでしょうけど。でも本日付の日経産業新聞に出ていた長崎のビジネスホテルは目の前のコスト削減よりも、長期のリピーター養成を第一にサービスを展開、という姿勢らしい。昨今の国内リゾートは、手近な海外リゾートに客を奪われ気味なのだから、こうした方向を考えてもいいのでは? ICカードでスキー・リフトに乗れるこの時代、もう少しホテル・サービスもIT化して便利になるといいでしょう。