「情報通信白書」をどう読むか

総務省から「情報通信白書」がようやく発行されました。
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h16/
それなのに、具体的な企業名やサービスに言及している分が少なく、あまり「役に立つ」情報源にはなっていない。
さて、2004年第一四半期のDSL国際マーケット状況 (Telephoney June 21, 2004) を見つけたので、ちょっと記録。
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2003年第一四半期には41.3百万人だったDSL加入者は、2004年3月末では73.4百万人に。
浸透率 (100アクセス回線のうち、DSL回線) は4.13から7.34に。
どこが一番加入者が多いかといえば、地域別では、アジア環太平洋が 29%、ヨーロッパ 28%、南/東南アジア 20%、北米18%。
国別では、(1) 中国の13,995,000人 (2) 日本の11,196,830人 (3) 米国の10,584,281人 (4) 韓国の 6,50,923 (5) ドイツの 4,840,180。
浸透率は、(1) 韓国 28.3、(2) 台湾 19.8 (3) ベルギー 16.7 (4) 香港 16.1 (5) 日本 15.7。面積が狭い国が多いですね。
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そういえば、ちょっと前に Texas Instruments が超高速DSL のチップについて発表していたのですが、少なくとも1年はチップの生産もしないし、2006年、2007年まで実際の製品も出てこないとか。それまでは、TIはその UDSLをマーケティングして歩くとか。

日本は光ファイバのサービスが普及している国ですが、米国では、Bell South、Verizon Communications、SBCがトライアルを開始しています。まだまだの様子しか伝わってきませんが、あと2〜3年もすればもう少しFTTPサービスも普及するだろうから、UDSLは必要になるのでしょうかね。もっとも、今、FTTH で主流になっている VDSL は日本と韓国でのみ普及している技術とも書かれているし。。。人口密集地には FTTH/VDSL、過疎地には無線LANというのが正しいブロードバンドの姿かしら???