あくまでも強気のYahoo! BB

赤字を1,000億円以上抱えても、孫さんはめげない。
昨年黒字化したイーアクセスは「土管屋」に徹しているが、そこまで割り切れないYahoo! BBはまだあれこれ付加サービスを考えているし、別のインフラ整備も準備中。日経にすっぱ抜かれた家庭向け光ファイバサービスについては明言を避けたし、まだまだ3Gサービスを始めるには手間がかかるし、というところでしょうか。

ところでこの決算発表の中で気になったのは、上場企業のくせに来期見通しを出さなかったことではなく、高い粗利を稼ぐ商品のところ。今のところ、45M+BBフォン無線LANのセットが、ARPU (ユーザ当たりの平均支払い額) が5,200円、ARPUからISP料金を引いた変動利益でも3,500円という。8M単体のARPUが2,600円で、変動利益が1,400円のところを考えると、「土管屋」より付加価値サービス付の方が長い目ではもうかるビジネス・サービスということですか? 大体、ソフトバンクBB の赤字の元はCMとか駅頭宣伝にかける、いわゆる顧客獲得単価が高い、という点。プロモーションを差し控えたので最近2ヶ月の純増が減っている、というのは孫さんのコメントだけで、情報漏えいでイーアクセスなど他のADSLに流れたのと、総務省の発表にもあったように、光ファイバに流れていった分が大きいのでしょうね。
そういえば、NTTの最終発表はどうなったのだろう。先日、NTTドコモはなかなかの決算発表をしていた記憶があるが。。。

さて、ブロードバンドで「売れてる」コンテンツって何なんでしょうね。
米国の2003年オンライン有料コンテンツ (Online Publishers Association/comScore Networks) では
1) 出会い系サイト (新聞で恋人募集する文化がかなり長いし)
2) ビジネス・投資サイト (米国人に貯金という概念は無い。だから株で儲けることも当たり前)
3) エンターテイメント・ライフスタイル
という順位になっている。
また、別の調査 (RHK) では、そのエンタテイメント系では
1) オンライン・ギャンブル (60% - Las Vegas は彼らの永遠の都)
2) アダルト・コンテンツ (25% - 雑誌ペントハウスは潰れたくらい)
3) オンライン・ゲーム (8%)
4) 音楽ダウンロード (6% - 年間87%上昇中。iPod 売れたし)
5) VoD (1% - 年間140%上昇中)
という結果も出されている。

さて、日本と韓国では有料コンテンツはまだまだこれから。
オンライン・ゲームはかなり両国ともヒットしているが、その他は著作権の問題もあり、また韓国はTV局が少ないのでかなりBBで視聴する傾向が強いとか、e-ラーニングが強い点はさすがに教育ママの国、という調査結果 (野村総研あたりのpdf) が出ているが、ちょっと資料が古いので、詳しいことは最新情報を入手してから。

さて、デジタル放送のコピーワンスについてあちこち文句が出だした。先日、録画していたらSTBの不良で真っ黒になった。あーあ、デジタルなんだから、VoDでもっと見れないのかな〜。でも世の中、DVDを買うことも流行っている。今日のニュースで「踊る大走査線」のDVDが100万枚確実! といっていた。スカパーで今度 VoDをやるらしいけど、みんな特別映像が見たいのだと思う。私とて。。。話がどんどんそれていくので本日はこれまで。