プレゼンスって大事?

急ぎの仕事に追われ、先週金曜日からちっともBlogする時間が取れなかったのですが、ようやく・・・

そんな中、気になったことといえば「状況に応じてIP電話か携帯か選んで着信」という記事ですね。

これは、発信側がかける番号は同じでも、相手が屋内にいる際は卓上電話端末に着信し、屋外にいる場合は携帯電話に着信するように、ユーザーの状態(プレゼンス)を管理するもの。発信側はまず相手に割り当てられた特定の番号をダイヤルする。発信情報を受け取ったIP電話サーバ(IP-PBX)は、いったん“どこに着信させるべきか”をプレゼンス管理サーバに問い合わせる。
プレゼンス管理サーバには、ユーザー(社員)の状態が保存されており、ユーザーがネットワーク接続しているかしないか、どの位置にいるかなどを把握している。
プレゼンス管理サーバから返ってきた情報に基づいて、着信先を決定する。相手が社内で机の前にいる場合は、最も近い位置にある内線電話に着信させる。社外でかつ、ネットワーク接続されたユーザーに電話をつなぐ場合は、PDAなどのIPモバイル電話端末に接続する。社外でかつ、ネットワーク接続していないユーザーには携帯電話でつなぐ――といった具合になっている。発信側は、「050番号」にかけるべきか「090番号」にかけるべきかなどを意識する必要がない。
ユーザーの位置情報の把握には、RFIDタグを使う。「アクティブ型と呼ばれる電池内蔵タイプを用いて、無線で識別情報を発信させる。たとえば、バッジを付けてもらったり、カードを携帯してもらうイメージ。位置情報がとれない場合は、社外にいると判断する。

これは、大企業ではかなり有効かと考えられるし、メーカーとかNTTのような場では導入してほしいと思うのですが、一方で、ここまでするメリットは何か? と考えるのです。
ここまで管理したいのか? 電話代の節減とこのシステム導入を秤にかけたらどうでしょ?
また、RFIDタグを読み取る精度と、IP電話をケータイ化するための無線LANと、それらに対するセキュリティ設定と。。。

「プレゼンス」は、MicrosoftIBMなどが、ユーザーの居場所を把握して他者がそのユーザーにうまく連絡を取るのを支援する機能として目を付けているという記事もあったし、数年前からこの技術を研究している会社もいくつかあるし、ICタグの組み合わせももちろん考慮されている。でも、IMの好きな人には有効かもしれないけれど、どこまで企業で必要か? と考えるとその答えは難しい気がする。
バスやタクシーにGPSをつけてその位置を知りたいのはもっともだと考えるけれど、営業の人間をどこまでおっかければ意味があるのか、という部分はこうした「プレゼンス」やGPSを機能させるより、本人に自覚を持たせる方が金もかからないような気がするのですが、もうそうした教育を考える方向には企業は力を入れないのでしょうかね。