米国オフシォアリング

マイケルムーアの Big One の中で、Nikeインドネシアの安い児童労働を非難する場面が出てくるが、Jeans の Levi's でも米国内生産が無くなった。業界が異なってもアメリカ人の考えることは一緒で、コールセンターは次々と海外流出しているし、ソフト開発までインドに移りつつある。
海外コールセンターも考え物で、日本も人件費が高いからシンガポールとかマレーシア (時差が少ない地域) に拠点を構えて、現地の日本人を割合安く雇うというパターンが出来たが、以外とこれは不評なのですよね。なぜかというと、絶対人数が少ないので、複雑なトラブルには対応できないし、法人ユーザの場合であれば「上司呼べ!」というのはよくあるパターン。
さて、先日来、米国でIP電話に対する規制をどうするか問題になっているが、とある VoIPの会社は、「米国があまり規制を強くするなら、国外に拠点を移すのはたやすい」とほとんど脅迫的な台詞を出しているそうな。そうですよね〜。米国は州によって税法が異なるから、税金優遇のある州に形だけの本社を置く企業も少ないないしね。
さて、元に戻って、インドに開発部門を持っていくトレンドのせいか、シリコンバレーではインド系の人に対して妙な風当たり (ほとんど人種差別的な) があると友人が嘆いておりました。結構、度量が狭いのよね、"Big One" 国人は。