熱帯夜ならば、梅雨明けしてほしい・・・

日経BP
NGN特設サイト
というサイトがアップしています。

その中の
「NGNは日本が巻き返す大チャンス,メーカーは標準化活動にもっと力を」
という総務省の方の記事にこんなくだりがあります。


昔はNTTが中心となって,NEC富士通沖電気工業日立製作所といった日本メーカーの情報通信機器の開発を仕切っていた。メーカー間のジョブ・シェアリングも上手くいき,この分野で日本の強みを出してきたと思う。

 しかし,その仕組みがいつの間にか疲弊してしまった。NTTは研究開発には長けていたがグローバルな視点が欠けていたため,メーカーは情報通信機器の国際競争の中で取り残されてしまった。もっとも,NTTがメーカーの産業政策に対して責任を持つ必要はないわけだが。

 先日,あるメーカーの社長から「我々をリードしてくれるような,標準化の旗振り役となる公的機関が欲しい」と言われた。それもあって政府としては,機器の相互接続など標準化に向けた実証作業などを,独立行政法人情報通信研究機構NICT)でできないかと検討している。


どうなんでしょうね。でも総務省としては、NTTを育成していくこともひとつの役目。

週末にぼんやりテレビ (多分NHK) を見ていたら「激化する光ファイバ競争」というようなタイトルのニュースだったのですが、中身は
NTT東日本、オプションプランを一括提供する「ひかり電話A(エース)」

KDDIと東京電力、トリプルプレイ対応のFTTHサービス「ひかりone」
を表面的にピックアップしたもの。

メディアなんだからいつでも「分析」結果を出せ、とは言わないけれど、なんだかピンボケの写真を見せられたようなニュース番組ってどうなんでしょ?

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さて、Doblogがサーバ・メンテナンスをせざるを得ない状態にまたなりました。月曜日の朝は大丈夫だったのですが、お昼にあやしい動きを見せだし、月曜日分のエントリーがアップされないまま、メンテナンス時間に突入したのです。

現在、火曜日朝。未だに直っていないようなので、本日分のエントリーを。


新IP網、設備含め開放――総務省、NTTに義務付けへ
 2010年代初めにも超高速インターネット時代が実現するのに備え、総務省が検討している規制改革案の骨格が明らかになった。NTTが開発中のIP(インターネット・プロトコル)技術を使った新しい通信網を他の事業者に開放するよう義務づける。回線だけでなく、映像配信に必要な課金や個人認証システムといった設備も公平に利用させるよう求める。様々な事業者の超高速ネット通信への参入を容易にし、料金引き下げや独創的なサービスの誕生を促すのが狙いだ。

 総務省が打ち出す改革策は「IP化の進展に対応した競争ルール懇談会」で検討してきた。「新競争促進プログラム2010」として14日に公表する。報告を受け、情報通信審議会(総務相の諮問機関)で詳細な対策を今秋から検討し、電気通信事業法に基づく省令などを改正していく。

という日経新聞の記事はどこまで信用したらよいのでしょう。まあ、今週末になればわかるのかもしれませんが。

骨太方針2006,NTTの組織形態を2010年に検討する合意内容を反映
ではちょっとわかりませんからね。

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水曜日の朝、どうもDoblogが復旧したようなので、本日分のエントリーまで追加してアップ。

動きがわからない元国営通信事業者の話は、どうも日本だけではないようで、

豪通信9社、ブロードバンド通信網建設計画発表・30億ドル投資

というニュースの中で、

オーストラリアの中堅通信事業者9社は10日、41億豪ドル(30億米ドル)を投じて高速ブロードバンド通信網を独自に建設する計画があると発表した。全国規模の通信網を整備すべき最大手テルストラが計画を明らかにしないため、業を煮やした9社連合が最後通牒を突きつけた格好だ。

てな話が出てきています。やれやれ。

香港のPCCW

豪銀の買収 困難に、香港PCCW 李会長が株売却
白馬の騎士」梁氏 背後に中国の影
 香港の固定通信最大手であるPCCWの通信事業を巡る買収合戦は、李沢楷会長が香港の投資銀行家、梁伯韜(フランシス・ラン)氏に保有株の大半を売却することで決着する見通しとなった。李氏は豪投資銀行などの買収提案に前向きだったが、外資による買収案には大株主である中国網通(チャイナネットコム)が首を縦に振らなかった。「ホワイトナイト白馬の騎士)」の格好で登場した梁氏だが、企業価値の向上という重い課題を李氏から引き継ぐ。

という形で、混沌とした状況になっていると日経産業新聞が報じていますね。

韓国は、ブロードバンドは一息。これからはモバイル、ということで
SKT陣営とKT陣営が激突──WiBroとHSDPAを巡る争い
てな状況。

しかし、色々な分析を読まずに通信事業者の株を買う、なんて怖いことは私にはできないですね。

個人投資家の指標株ソフトバンクに異変
という記事を読んで、その昔は野村證券にかなりの切れ者がNTTを分析していたことを思いだしました。今はどうなのでしょう・・・


さて、Doblogが調子悪くて、こんな話ばかり3日もかかえていたら、なんだかすっきりしない東京の天気みたいな気分になってしまいました。

それよりは、ネットを使ったこんな話の方がいいかな。

ネットの力で「わらしべ長者」になった男

J-Wave の Good Morning Tokyo では昨日、以前にもやったのですが、本人に電話インタビューしていました。1年で「赤いクリップ」から「3LDKの一軒家」に。私も試してみたいものですね〜。