「続き」ばかりだな

昨日の続き。今朝の日経産業新聞には
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■ ネット+放送 攻める韓国TV、著作権握る強み 番組バンバン配信
 楽天とTBSの攻防で焦点になっている「ネットと放送の融合」。日本では攻めるネット企業、守る放送会社というイメージが強いが、お隣の韓国では放送局主導でネットと放送の融合戦略が着々と進んでいる。3大テレビ局がそれぞれネット配信子会社を設立、うち2社が株式を公開している韓国の動きを追った
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という特集が掲載されていました。韓国はテレビ局が少なく、そのためADSLによる動画配信がかなりな勢いで普及した、というのは広く知れ渡っていることですし、テレビ番組の再放送が直ぐに行われることもよく書かれています。それでテレビ局はもうかるのか? という疑問に対しては、関連商品の販売、という部分がついてくる、という筋書きです。

さて、そんな韓国ほどには著作権が緩くない米国で
AOLが過去の人気テレビ番組を無料オンデマンド配信、新ビデオ形式で
という発表がありました。7月に行われた「Live 8」でかなりの視聴者数を集めたAOLは強気になっていますね。

では映画業界というか、コンテンツを作る側の動きは、というと、Product Placement という手法がかなり巧妙化してきているのですが、これがちょっと物議をかもし出しているようです。
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米俳優組合、映画・TVの「番組内広告」に規制求める
 米映画俳優組合と脚本家組合は14日、映画やテレビ番組内でスポンサーの商品を巧みに宣伝する「番組内広告」の乱用に歯止めをかけるため、一定の自主規制を設けるよう映画会社やテレビ局に要求した。聞き入れられない場合、米連邦通信委員会(FCC)に規制作りを要請するという。
 番組内広告は「プロダクト・プレースメント(PP)」とも呼ばれ、「見えない広告」として普及しつつある。映画の中で登場人物が特定の自動車を乗り回したり、商品を使ったりすることで、ブランドを観客に認知させる手法。映画でのPPの件数は昨年1年間で44%増え、PPによる収入は10億ドル(約1190億円)を突破。テレビでも前年比84%増と急伸している。
 組合側は、視聴者が番組や出演者のイメージに左右され、商品の価値を正確に判断できなくなるとして、PPを視聴者を困惑させる「深刻な倫理問題」と指摘。(ロサンゼルス=猪瀬聖) (12:23)
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こちらを立てればあちらが立たず、という按配でしょうか・・・

さて、今回のNTTの発表に関するコラムを見つけたので、ちょっと読んでみました。
NTTは「未来の衝撃」からいかに立ち直るのか

うーん、ごもっともな話なのですが、もはやISPもBBもケータイもつながる通信路を提供するだけでは商売にならないこのご時世にこうした分析がどこまで有効なのか・・・と首を傾げたくなりますね。
だからこそ、NTT東西は伝送路を提供する会社、NTT Comはその上のレイヤ+コンテンツ、みたいな今回の分け方は筋が通っているようでよくわからない、と思うのでありますが。。。

日経コミュニケーションは、back numberとなった号で特集をしていた記事をサイトに再掲している間に、せっせとこのあたりを分析して書いてくれるのでしょうか。