本当のホーム・ネットワークは?

「市内全戸を光ファイバー化」目指すレイキャビク
というニュースが出ていましたが、アイスランドのことだし、あんまり関係ないな〜と思った人が多いでしょうね。記録を打ち立てるのが好きな市ということもこの記事に書かれていますから。
しかし、ここでちょっと気になる部分があるのです。それはそのバックボーンの構成。
4年前に光ファイバー・バックボーンネットワークを設置して以来、市営電力公社Reykjavik Energyは、500カ所の変電所をファイバーで結び、変電所から家庭にファイバーを引く作業を開始した。昨年には100世帯で試験導入が行われ、今年4000世帯、2005年に1万5000世帯、そして5年以内にレイキャビクの6万5000世帯すべてにファイバーを導入することを目指している。
全世帯にファイバー接続を導入するのは大変なことのように思えるが、Reykjavik Energyは各家庭につながった広範な水道管と電線のネットワークを地下に有している。同社がこれらケーブルの定期メンテナンスを行う際に、作業員が地下にファイバーを敷設する。これにより、ファイバー敷設のために地面を掘る必要が大幅に少なくなる。
その費用は、Industriaが見積もったところでは、全世帯にファイバーを通すのには最低でも1軒につき1250米ドルほど。これにはスイッチ、ルータ、宅内機器にかかる約475ドルの「アクティブ」コストと、パイプ、ケーブル、人件費にかかる775ドルの「パッシブ」コストが含まれる。Reykjavik Energyがこれらの導入コストを支払っている。
 同社はインフラを提供し、パートナーがサービスを提供する。「われわれのネットワークはすべてのサービス会社に開かれている。顧客が各種のサービスを稼動させ、各サービス会社に直接料金を支払う。そこが利点だ」とフィンソン氏。顧客が何らかのサービスを稼動させると、同社は利用されるサービスの数に関係なく固定額の月額回線利用料を課し、さらにサービス会社から売上の一部を受け取る。
 このファイバー化計画により、企業は仕事場を従業員の自宅にまで拡大できる。
 FTTH(fiber to the home)を使えば、従業員は自宅からDVD品質の映像で、リアルタイムのビデオ会議や録画された講習会に参加できる。逆に、職場から自宅にいる子供の様子を見たり、会話をすることもできるだろう。
 レイキャビクの金融サービス専門システムインテグレータ24Tは、同市のFTTH導入に向けてテレバンキングサービスを開発している。このサービスでは、窓口係が顧客の取引を手伝えるように、銀行のコールセンターとの双方向音声通信と一方向ビデオ通信が可能だ。

日本では絶対無理な話かもしれません。でも電力線を使ったインターネット接続の実験も再開されたし・・・

お隣、韓国では、「ホームネットワーク」が注目されているようです。
ホームネットワーク常用サービスが本日スタート予定。KTは、世界最初の超高速インターネット基盤ホームネットワークサービスの「ホームエン(www.homen.co.kr)」を龍山(ヨンサン)、冠岳(クァンアク)、水棲(スソ)、高揚(コヤン)などソウルと京畿(キョンギ)地域17支店で始めると昨日発表した。9月にはこのサービスを利用できる地域が全国39ヵ所に広がる。
これに先立ってSKテレコム・コンソーシアムはソウルと釜山(プサン)でホームネットワーク・テストサービスを実施している。

さて、パワードコムがこのくらい、できるようになれば日本は変わる? いや、これを狙っているのは最近大型買収をして今度FTTH市場に乗り込んでくるY! かも。